となりの億万長者が17時になったらやっていること
https://gyazo.com/941be6b5ab2589248324880ca325a6d6
『となりの億万長者が17時になったらやっていること』嶋村吉洋・著 PHP研究所
https://youtu.be/OGt7mQ26aJ0
◆目次◆
プロローグ
序章 「人とのつながり」がビジネスを決める時代になった!
第1章 幸せな億万長者は定時になったら何をしているのか?
第2章 社外の「仲間」が仕事とお金をもたらしてくれる
第3章 どこに出向き、どんなふうに自分をアピールするか?
第4章 仲間を信頼すれば、ビジネスは拡大する!
第5章 「投資家の発想」を持つ人だけが稼げる時代へ
終章 結局、コミュニティを持っている人が最後に勝つ
エピローグ
著者は、テレビ東京やオリコンなど数社の大株主であり、その総額は約30億円。東京23区などに約2000坪、サッカーコート1面くらいの土地を所有する大地主だそうです。本書では、そんな著者が編み出したお金儲けのシンプルな方法を紹介。たった1つのシンプルな方法なのですが、これが実践できたら、確かに無理なく起業は何度でも成功すると思います。
著者の経験に基づくビジネスの作り方と、コミュニティ運営のポイント、人付き合いのポイントが中身のほとんどで、それ以外は他のお金持ち本のエッセンス、自己啓発的な内容を引きつつ、億万長者の行動様式が説かれています。 コンパクトにまとめれば30ページで済む内容ですが、金銭的な価値は、数百万円をゆうに超えると思います。
いまどきの成功者なら当然のように実践している内容ですが、「頑張って稼ごう」「リスクを取って起業しよう」と意気込んでいる人には、ちょっとない視点かもしれません。
本書の方法でお金持ちになるには、コミュニティと人間関係が肝ですが、本書ではその秘訣についても書かれています。 いわゆるカリスマが主宰するコミュニティとはまったく違う原理でコミュニティ運営がなされているので、面白いと思いました。 引用
彼らは人的資本・金融資本・社会資本の3つを手に入れて、「やりたいこと」を「やりたいとき」に「やりたい仲間」と「やりたいだけ」やることができる、非常に幸せな人々 仕事にはバケツ運びとパイプラインを引く2種類がある
ファミレスを事務所代わりにして、皆が集まる「場」だけを作りました
最初からお客さんは私たちの仲間で確保しているから、まず失敗はない
コミュニティメンバー同士で徹底しているのは、何より「レスポンスを早くする」こと
約束の時間ギリギリではなく、最低でも30分前に到着する
必ず「沸点」を超える仕事をする
出会う人たちに自分がやりたいことを話す
「上司の自己肯定感を高める」という行為は、お金がかかりませんし、簡単ですし、そのリソースには上限がありません
毎日1つ、相手に愛されるような「小さい行動」を欠かさない
「誰から学ぶのか」にこだわる
会社員でいるうちに、他人のお金を最大限使う
「17時以降」の時間は次のステップのために使う
大切なのは「知名度」より、企画力
コミュニティの拡張は、「これをやったら面白いよね」と考える人をどれだけ輩出できるのかが重要
コミュニティの中で自分の創作物(考え)にお金を払ってくれる人を10人作る
絶対に仲間に入れたくないのは、なにより「悪口を言う人」
「どうすれば無駄をなくせるか」という観点で住む場所を変える
要約と感想レビュー
自分を応援してくれるコミュニティを作る
10代から起業して億万長者となった著者は、朝4時に起きて、家族のような仲間と笑顔で仕事をして、空いた時間はサーフィンをしているという。著者の疑問は、どうして多くの人が「自分を真剣に応援してくれるコミュニティを作ってから起業」しないのだろう?ということです。
もし本当の友人であれば、あなたがラーメン屋さんをはじめれば、頻繁に通ってくれるでしょう。そんな人が20人もいれば、ラーメン屋は固定費くらいは稼げるのです。そうやって最初の立ち上げ期の知名度のない時期を乗り切れば、ラーメン屋も知名度も上がっていく可能性が高まるのです。
なぜ、世の中の大人は、「自分を真剣に応援してくれるコミュニティを作ってから起業する」という選択をしないのだろう?(p5)
価値観の合う人との出会いを待つ
では、どうやって自分を真剣に応援してくれるコミュニティを作ることができるのでしょうか。著者の提案は、「ひみつ基地」を作ることです。まず「集まる場」を作るのです。そして、LINE、Slack、Facebookなどで連絡し合う仕組みを作りましょう。
スポーツや趣味の集まりでもよいでしょう。勉強会や交流会でもよいでしょう。既存のコミュニティに飛び込んでもよいでしょう。とにかく3人、価値観の合う人との出会いを待つのです。
そして、うまくいく人はとにかく皆を褒めまくる人が多いという。その人といると楽しくなるのです。その人と一緒にいたくなるのです。いろいろなコミュニティに属することは、自分の意識を変えてくれる効果もあります。自分に合ったコミュニティと人との出会いに期待して活動してきましょう。
自分が属している環境・コミュニティ・土壌が変われば、当たり前や普通が変わり、「自分の限界」も変わる(p74)
毎日短時間でも読書をする
著者の言いたいことは、幸せな億万長者になりたければ、幸せな億万長者から学びましょうということです。そして、コミュニティの中でお互いに助け合う仲間を作るには自分がそれに相応した人になる必要があるという。
それはちょっとした差なのです。自分から気持ちの良い挨拶をするとか、毎日短時間でも読書をするとか、毎日親に感謝の連絡をするといった習慣です。微差が大差となるのです。億万長者の助言には説得力があると思いました。嶋村さん、良い本をありがとうございました。
・どの分野でも、最低3年間は地道に継続することが大事(p84)
・仕事にはバケツ運びとパイプラインを引く2種類がある(p19)
・誰か自分に意見してくれる人が必要(p229)
・「困ったときは嶋村さんが助けてくれる」と信じてくれるから、躊躇なく思いきってビジネスに踏み出してくれます(p184)
著者経歴
嶋村吉洋(しまむら よしひろ)・・・実業家。投資家。映画プロデューサー。兵庫県出身。10代で起業し、実業家、投資家、 映画プロデューサーなど多角的に活躍し、現在は投資家として、テレビ東京、オリコン株式会社などの大株主。「ワクセル」を発足し、1,500名に及ぶコラボレーター(協力者)が参画し、100以上のプロジェクトを創出している。