すぐれたビジネスはシンプルに表せる
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『すぐれたビジネスはシンプルに表せる』デレク・シヴァーズ・著
児島修・訳 東洋経済新報社
目次
10年分の経験を1時間で
何を羅針盤にするか?
自分のCDを売りたかっただけ
「完璧な世界」を前提にしてみる
数字2つだけのビジネスモデル
これは革命ではない
ヒットしなければ、切り替える
「絶対イエス!」か、さもなきゃノー
計画は根本から変わるもの
出資を受けないことの利点
最初の一歩は、お金なしでも踏み出せる
シェアすることから始めよう
アイデアは実行してこそ価値がある
ビジネスの体裁を整えるべき?
小さな顧客をたくさん持つことの強み ほか
本日ご紹介する一冊は、プロミュージシャンでありながら「CDベイビー」を起業し、2200万ドル(2024年のレートで約33億円)で売却した有名起業家、デレク・シヴァーズによる起業バイブル。「初心を取り戻せる」と起業家たちが絶賛しているようですが、読んでみてなるほど、確かにそうだと思いました。
お金との付き合い方、少数の大口顧客に依存しないこと、計画よりも大事なこと、良いサービスを生むための心構え、マネジメントで大事なこと…。起業家がやりたいことから照準をズラさずに、真っ直ぐ成功に進んで行くための大切な心構えが書かれています。社員が自主的に働くようになるための5つのステップなどは、絶対に読んでおいた方がいいと思いました。
そして何より重要なのは、起業家であるあなたが情熱を失わないようにするための考え方。起業家にとって大切なのは、ノウハウや理論より、情熱の火を絶やさない考え方。本書には、どうすれば起業家が情熱の火を燃やし続けられるのか、そのヒントが書かれています。
引用
起業とは、すべての法則を自分でコントロールできる小さな宇宙をつくることだ。それは自分の理想の世界、ユートピアをつくることにほかならない
「革命」というのは、成功したときに初めて使われる言葉だ。成功するまでは、「人とは違う方法で何かをしている変わり者」と見られるだけ
成功とは、改善と発明を繰り返すことによってもたらされる。うまくいかないことを繰り返してもたらされるのではない
僕は、自分の会社に出資しようとする投資家がいなくて本当によかったと思っている。顧客と自分以外の誰かを喜ばせる必要がなかったのだから。僕はすべての努力を顧客のためだけに注ぎ込めた
「事業を始めたいが、何をすればいいのかわからない」とよくアドバイスを求められる。僕が知っているおすすめの方法は、たったひとつしかない。「自分が持っているものをシェアすることから始めよう」だ
数十人の限られた顧客ではなく、数千人の顧客にサービスを提供するようにビジネスを構築していると、顧客を1人失うかもしれないとか、特別な要求をされるかもしれないとかいった心配をする必要はない
堂々と対象を絞り込む
最初のアイデアは、数ある選択肢のひとつにすぎない。どんなビジネスも、計画どおりには進まない。だから、まったく違う計画を10個立てておくくらいがちょうどいい
「壮大なビジョンがいる」と思う必要はない。今日、全力で誰かを助ければいいんだ
自分がしていることの理由を、絶対に忘れないようにすること
世の中には、幸運に恵まれていない人も多い。だから、気前良く振る舞ってみよう。すぐれたサービスは、こうした寛大さや豊かさの感情から生まれる
悪いサービスは、セコい考えから生まれている
カスタマー・サービスには最高の人材を配置すべきだ
クレーム対応では、勝ちを譲ろう
いつか大企業になりたいと思っているからといって、最初から退屈な大企業のように振る舞う必要はない
最高に幸せな人たちは、ビーチでのんびりしていたりはしない。最高に幸せな人たちとは、面白い仕事をしている人たちのことだ