「説明」がうまい人がいつも頭においていること
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犬塚壮志・著 サンマーク出版
著者は、駿台予備学校の元カリスマ講師で、企業研修・講座の開発や教材作成を手掛ける教育コンテンツ・プロデューサーの犬塚壮志さんです。
プレゼンやスピーチ、会議、営業の現場で、話が空回りで終わってしまった、なぜか反応が悪かった、という体験は誰しもするものだと思いますが、本書ではそれがなぜなのか、どうすれば改善できるのかをわかりやすく解説しています。
相手起点で話すとはどういうことなのか。
どんな考え方、技術を用いれば相手にとってわかりやすい説明になるのか。
本書はそこを「完璧」に説明し切っています。
単に原理原則にとどまらず、事例もたっぷり用いて説明しているので、そのまま実践するだけで成果が得られると思います。
ここには、
・相手が「結論を急ぐ上司」の場合
・相手が「専門知識のない顧客」の場合
・相手が「不安を抱える後輩」の場合
・目的が「報告・情報共有」の場合
・目的が「説得・交渉」の場合
・目的が「教育・指導」の場合
・目的が「物事の解説」の場合
・シチュエーションが「緊急事態」の場合
・シチュエーションが「プレゼンテーション」の場合
・シチュエーションが「雑談」の場合
の話の順番の違いが書かれており、これこそがこれまでの説明本、話し方本に欠けていた部分です。
引用
ゴールを見失わないための「二つの問い」
問い1:この説明をし終えたときに、相手にどうなってもらいたいか?
問い2:結局、この話で一番言いたいことは何だったか?
相手にとって大事なことを一つ話せればよいと考える
6W3Hの中で、相手が知りたいことから話せばいいだけ
「自分が話したい順番」ではなく「相手が知りたい順番」で話す
リアクションが良くないときは、「相手」を主語にして説明をする
スキーマの違いを超えるための三つのコツ
1 「一言で言うと」の説明をする
2 相手が持っている「辞書」を想像する
3 どうしても専門用語を使うなら、「解説」をセットにする
説明がうまい人は、「前提」をまず確認する
・相手が「結論を急ぐ上司」の場合
最適な順番:結論→理由→詳細
・相手が「専門知識のない顧客」の場合
最適な順番:相手のメリット→全体像→詳細
・相手が「不安を抱える後輩」の場合
最適な順番:共感→解決策→理由
・目的が「説得・交渉」の場合
最適な順番:共通の課題→解決策(自分の提案)→根拠
・目的が「教育・指導」の場合
最適な順番:全体像→各論(ステップ・バイ・ステップ)→全体の振り返り
・シチュエーションが「緊急事態」の場合
最適な順番:最も重要な情報(問題点・やるべきこと)→経緯
なぜ、具体例がそれほどまでに重要なのでしょうか。それは、聞き手は、言葉を「文字」としてではなく、「映像」として理解するからです
比喩は、未知の概念を「知っていること」に翻訳する
相手と対立したときは「なるほど」から始める
心理学者のバーロら(1969)が提唱した「信憑性の三要素」というものがあります。人が話の信憑性を判断する際、「安全性(この人は敵ではないか)」「専門性(この人は詳しいか)」、そして「力動性」の三つを見ているというものです
「相手から」説明させ、「利害」を探る
◆目次◆
はじめに
序 章 説明がうまい人が頭においている基本の基本
第1章 「相手」に関心を持ってもらうために、頭においていること
第2章 わかりやすい説明のために、頭においていること
第3章 「何から話せばいい?」がなくなる 説明がうまい人が知っている「順番」の原則
第4章 説明のうまい人が、話しながら頭においていること
第5章 シチュエーション別 説明がうまい人が頭においていること
おわりに
参考文献