「悩まない人」の考え方
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『悩まない人の考え方』木下勝寿・著 vol.6561
よく、「成功する起業家は悩まない」「楽天的」みたいなことを言われますが、なぜそうなのかは、これまで明らかにされてきませんでした。本日ご紹介する一冊は、その理由を成功する起業家の思考パターンに求めたもので、ここ数年で出た起業家向け自己啓発書の中でも最高傑作と言っていいと思います。
著者は、東証プライム上場企業、株式会社北の達人コーポレーションの代表取締役社長、木下勝寿さん。「プロローグ」に、悩まないための2つの原則が出てくるのですが、これを読むだけでも、値段なりの価値は優にあります。
第一の原則 「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」は違う
第二の原則 問題は「解決」しなくてもいい
成功している起業家ならピンと来る部分ですが、本書ではこの先に、「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」をどう切り分けるか、どう問題をなくすか、技法が書かれています。要するに、思い通りにいかなくても人生はうまくいく。そのための考え方ややり方、問題そのものを消し去るスキルが書かれているので、本書を読むと本当に悩まない人になれるのです。起業したくてモヤモヤしている方、結果が出なくて悩んでいる方、対人関係でいつもイライラしている方は、ぜひ読むことをおすすめします。
そして起業家、経営者の方。
あなたがどの規模の会社を経営しているにせよ、本書をぜひ読むことをおすすめします。本書には、起業家が直面する困難、規模拡大や新規事業で陥る悩みすべてを消し去る「答え」が書かれています。
引用
彼らは「うまくいっているから悩まない」のでは決してない。「悩むことに時間を費やさないから、いつでも物事をうまく進められる」のだ
「うまくいかない状態」とは、目指すゴールにたどり着けない状態である。これに対し、「思いどおりにいかない状態」とは、“予定していたルートでは”ゴールにたどり着けない状態を意味している。そして、世の中で起きている「問題」の9割は、「思いどおりにいっていない」にすぎない
一般に、問題に対処する際には大きく3つの方法がある。
(1)問題そのものを解決する
(2)問題を問題でなくする
(3)問題を「具体的な課題」に昇華させる
P(目的)のためには、本当にa(手段)が必要ですか?
「やるべきこと」がはっきりしている問題を「課題」と呼ぶ。問題が悩みを生み出す一因は、取り組むべき「次の一手」が見つからないことにある
悩む人ほど「起きている事実」を変えようとする。だから他人に補償や謝罪を求めてしまう
悩まないためには、自分を変えるのが“いちばん手っ取り早い”のである
できるだけ早く「9回」失敗しよう
大切なのは、小さく試すことで「あえて」失敗を積み上げることなのである
「運がいい人」には「失敗を喜ぶクセ」がある
真の問題の9割は「お金」では解決しない
資金ゼロでも世界企業すらつくれるのが現代だ
「作戦どおり」を祈るな。「ラッキー」に賭けるな
「できる/できない」は、「能力がある/ない」とは関係がない。やり方がわからないことにぶつかったときに、
(1)すでにできている人を探す
(2)その人ができている理由を明らかにする
(3)わかった方法をそのまま実行する
「やり方」がわからないと、「やりたい」気持ちは出てこない
行動力とは「調べる力」である
「情報を取り込んでも先入観が生まれない体質」をつくることだ。そのためには3つの方法がある。
(1)「他人の経験」をたくさん摂取する
(2)「常識」を真に受けない
(3)「二流の情報」を入れない
◆目次◆
はじめに
プロローグ 「悩まない人」が頭の中に持っているたった2つの原則
悩まない思考の大原則(1)「思いどおりにいかない」と「うまくいかない」は違う。
悩まない思考の大原則(2)問題は「解決」しなくてもいい。
第1部 「悩まない人」は世界をどう見ているか
──問題を問題でなくする思考アルゴリズム
CHAPTER1 出来事に悩まない
CHAPTER2 仕事に悩まない
CHAPTER3 他者に悩まない
第2部 「悩まない人」は世界をどう変えているか
──問題を「具体的な課題」に昇華させる思考アルゴリズム
おわりに