「人間関係×哲学思考」
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『「人間関係×哲学思考」』
ひぐちまり・著 ぱる出版
本日ご紹介する一冊は、モルガン銀行勤務を経て、ブライダル業界に転身、日本初のウエディングプランナーとして、23年間で1万組以上の婚礼を手掛けたカリスマ、ひぐちまりさんによる人間関係向上のための自己啓発書。「結果を作っても満たされなかった」という著者がたどり着いたという、哲学のエッセンスが紹介されており、人間関係や生き方に迷っている人におすすめの内容です。32人の哲学者の名言をヒントに、自分との関係、人との関係、社会との関係を良くする秘訣を学んでいく内容で、じつによくできています。
多くの人は、自分に起きる問題を周囲のせいにして、「犠牲者」として生きていますが、本書では、そんな人に「人生の創作者」になることを推奨しています。読み終えた頃には、犠牲者をやめ、ポジティブかつ能動的に生きられる人になっているでしょう。あり方のレベルを上げる、自分を励ます「セルフエンパワメント」の技術を学ぶ、評価の感謝ではなく創作の感謝を心掛ける、競争の世界から共創の世界へ移行する…。著者が実践し、指導した人々も人生が好転した、エンパワメントの手法が書かれており、じつに勉強になります。与えても自分の火がなくなることはなく、むしろ周囲が明るく輝き出す、「ろうそく」の世界観は、すべての人が持つべき世界観かもしれませんね。(図を見ると、もっとしっくり来ると思います)
相手の機嫌に振り回されてしまう人、自分は一生懸命やっているのに、と不平等感を感じている人、結果を出せば幸せになれると信じ込んでいる人は、本書を読んで、どんなことがあっても前向きでいられる、幸せでいられる考え方を学んだ方が良いかもしれません。32人の哲学者が、人間関係や生き方について、どんなことを言っているのか、知りたい方にもおすすめです。
引用
人間がどう考えるかは、その人が生きる社会の構造によって無意識のうちに規定されている
私たちを規定している構造に気づき、俯瞰することができると、その構造に縛られない自由さが生まれます
問題を解消するためには、その解釈を生み出している本質を見る必要があります
3つの人間関係
(1)自分との関係(すべての関係の土台)
(2)人との関係(自分の状態に大きな影響を与える)
(3)社会との関係(ビジネスの成果や成功を生み出す)
自分にダメ出しをする人は、他人に対してもダメ出しをするようになります
「楽な関係」と「新たな可能性が生まれる関係」は別
才能や価値を活かすには、自分視点だけで見るのでなく、俯瞰して客観的に相手にとっての価値を認識し、それをどう役に立てていくかを見る必要があります
なぜ、結果を作っても満たされなかったのか、今ならその理由がわかります。それは、私の「あり方」が「恐れ」だったからです
あり方の7つのレベル
(1)無価値 
(2)恐怖
(3)プライド
(4)勇気
(5)受容
(6)理性
(7)愛
すべての関係の質を向上させるには、まず、自分とエンパワメントな関係を築くことから始めましょう
好きを増やす2種類の方法
(1)自分の好きを増やす
(2)自分の周りに好きを増やす
人間は自らの行動の中で自らを定義する。(ジャン・ポール・サルトル)
ろうそくの世界では、人に火をあげても自分の火は消えません。むしろ、周りに火を与えることで、その場がもっと明るく光り輝きます
観察とは、考えるためのあらゆる材料を知性に提供することである。(ジョン・ロック) 
今日少なくとも1人の人に、少なくとも1つの喜びを与えてあげられないだろうか?(フリードリッヒ・ニーチェ)
あなたのために、あなた自身を偉大にすることは、他人に対する最大の奉仕である。(アイン・ランド)
あなたが出会う最悪の敵はいつもあなた自身であるだろう。(フリードリッヒ・ニーチェ)
◆目次◆
はじめに
第1章 あなたの人間関係が好転しない本当の理由
第2章 人生の創作者になって人間関係を再構築しよう
第3章 自分との関係を再構築し笑顔あふれる人生を
第4章 勝ち負けの競争から活かし合う共創の関係へ
第5章 関係を破綻させるディスエンパワメント
おわりに