世界のトップリーダーが話す1分前までに行っていること
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『世界のトップリーダーが話す1分前までに行っていること』矢野香・著 PHP研究所
◆目次◆
本番までのカウントダウンToDoリスト
Introduction
Prologue
はじめに
第1章 トップリーダーは半年以上前から準備をする
第2章 話し方は準備が9割
第3章 自分をサポートする環境づくり
第4章 最初ですべてが決まる
第5章 緊張の呪縛から解放される鍵は、本番中の立て直し
第6章 トップリーダーの話し方は、なぜ引き込まれるのか?
第7章 トップリーダーの詰めは甘くない
おわりに
著者は、NHKでのキャスター歴17年、現在はスピーチコンサルタント、長崎大学准教授として活躍中の矢野香さんです。大手上場企業役員の株主総会や記者会見、政治家の演説、著者のメディア出演などを助けてきた、スピーチ指導の第一人者です。指導しているクライアントの一人は、TEDプレゼンへの登壇を果たし、人気テレビ番組「カンブリア宮殿」に出演したそうです。
本書は『世界のトップリーダーが話す1分前までに行っていること』というタイトルですが、実際にトップリーダーのプレゼン術を、プロである著者が解説し、使える技術をピックアップしています。登場するトップリーダーは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏、安倍晋三元首相、キング牧師、ハーバード大学の社会心理学者エイミー・カディ氏、ソフトバンク創業者の孫正義氏、トヨタ自動車の豊田章男氏など。
細かなテクニックもそうですが、何より大事な、リーダーとしての「ありたい姿」を実現し、聴衆に印象づける方法が書かれています。トップリーダーには通常、スピーチライターやスピーチコンサルタントが付いているものですが、なかなか裏方である彼らから直接話を聞く機会はないと思います。本書で書かれているノウハウは、まさに彼らプロフェッショナルが、トップリーダーに教えている内容。
引用
第99代内閣総理大臣の菅氏の原稿を見ると、原稿のセリフ以外に、「拍手」「水を飲む」という言葉も記されています
人前で話すことが決まったら最初に考える「3つの問い」
(1)目的は何か
(2)メインメッセージは何か
(3)あなたは誰か
日本語は「13文字」で一息に話す
名詞のみの組み合わせのほうが記憶に残る
文字数3~6と少ない名詞のみのキーワードが記憶に残る
なりたいリーダー像を「セルフ・パペット」に設定する
「緊張しないように」と過度に思わなくても大丈夫。「緊張したら○○をする」と対応策を決めておきさえすればいい
会議やプレゼンで資料を配布する場合は、あえて重めのバインダーに挟んでおきます
うまくいっていないことを報告しなければならないときも柔らかい椅子に座らせましょう
話し手自らが起こしてしまう視覚ノイズは、身に付けているものが原因です。例えば、ブランドロゴが大きく入った衣装や高級ブランドの腕時計。ブランドのロゴのほうが目立ってしまうと、話し手の言葉よりもロゴのほうが印象に残ってしまいます
リーダーとしてふさわしい第一印象にするにはどうしたらよいでしょうか?答えは「重厚感」です。落ち着きのある堂々とした印象、軽すぎない信頼できる印象という「重厚感」を、言語スキルと非言語スキルの両方を使って第一印象として伝えるのです 重厚感の法則
1.歩き方 背筋を伸ばしゆっくりと
2.靴音 カツカツと靴音を響かせ自信をアピール
3.歩き回る あえて会場後方のドアから入る
4.疑問を持って人前に出る
5.高く、大きく見せる
6.「沈黙」を作る
7.アタック音を立てる
テレビやラジオの放送番組で、出だしの勢いをつけるための効果音を「アタック音」と呼びます(中略)同じ効果がある音を、話し始めに取り入れます。例えば、「さあ、始めましょう」といいながら手を叩く
トップリーダーがやっている5つの変化
1.話す速さを変える
2.声を変える
3.表情を変える
4.目線を変える
5.ジェスチャーを変える