「文理佐藤学園」という物語
上次さんに頂いた本
https://gyazo.com/5303f627b2bcb543cb892b6be01e88cb
佐藤 英樹 (著)
出版社 : 筑摩書房 (2022/11/24)
単行本 : 304ページ
ISBN-10 : 4480818634
この著者の行動力と時代を読み解くセンスには驚愕した。果たして現代にこんな人物は育つのか。存在するのか。「社会と時代の要請に応え続ける」ことは、社会が発展し、経済も発展し、上昇し続けるこれまでの世の中では大切な、感度の良いことだった。この時代、はたしてそれで良いのだろうか? 私は日本の現在の社会システムのピースになるような人材育成は目指さない。そもそも文明化し続けることのリスクを感じ取りながら、その方向ではない社会のあり方も想像して、既定路線を変更、終わらせることもしつつ、時代を変革する人材育成。これからはまさに大自然のような人間を育てることが大切なんだろう。もっと身体感覚で社会を見つめることができる教育を。(学校という枠はそれなら不要なのかもしれないが)
引用
p178
「奉仕」するのは、あくまで自分の力量の範囲内です。自分が満たされていてこそ、他人に必要な「奉仕」ができるのです。
p181
大きなことを成し遂げようと思う人間は、自分のことに対しては無欲でいるのがいちばんなのです。