思考実験:民主主義による絶滅
2026/1/31
暇な時に Gemini と思考実験をするのが好きなんだが、その中でぱっと思い浮かんだ一つの思考実験
とある民主主義国家にて、選挙が開かれました。そして国民の投票の結果99%が「集団的尊厳死」を掲げる大統領に投票しました。
これは、この先この国はどうあがいても衰退と飢餓と貧困の未来を回避できないため、人類が尊厳ある生活をできる間に尊厳死を目指そう、というものです。
さて、こんなことをすれば確実にその国は滅びてしまいます。このまま尊厳死を迎えるのが正しいと思いますか?
そもそもこんな政権公約を提示できるわけがないはずだが、そういうのは度外視している
もしもこんな状況になったならば、この国はどうなるだろうか?
滅びる以外の道がない国
僕はこの状況になると「滅びる以外の道がなくなる」と思う
1%の国民が、99%の国民の選択を覆した場合、民主主義国家でありながら民主主義でないという矛盾に陥る
そのため 99 % の国民の選択が採用されて、国民は尊厳死する
そして、仮に 1 % の国民が尊厳死を選択せずに生存した場合、その国民は民主主義を選択できなくなる
多数決や合意といったものよりも生存本能を優先して意思決定をするため、対立が発生したときの解決が難しくなる
残された数少ない人類の間で互いを信じることができなくなって、最終的に滅びる
どちらにせよ、この国は「民主主義の理念を証明するために滅びる」ことになる
余談
他にもこういう思考実験を提示した
ぶっ飛んだ条件の思考実験を提示して議論すると割と面白い議論が出来る
世界の幸福の総量が一定に収束する法則が存在した場合、人々はどうなると思いますか?これは「誰かが大成功すれば、どこかの国の誰かが悲惨な目に遭う」とか「総人口が増えると全員の幸福量が下がる」という感じです
Gemini はこれを「幸福のゼロサムゲーム」と呼んでいた。なるほど確かに
あとはこれ
ある人物に時限爆弾が装着されており、これは絶対に止めることも引き剥がすこともできません。起爆トリガーは、その人が死亡したときです。
爆発するとおおよそ10万人が絶対に巻き込まれます。この爆弾は物理的なエネルギーで人を殺すものではなく、全世界からランダムに10万人が選択されて100%死ぬものと考えてください。
さて、この状況では何としても人々はその人物を保護しようとするでしょう。では、保護するためにどれほどこの人物の人権を侵害してもよいと思いますか?また、もしこの人物があなたの親友だった場合、親友との関係性はどのように変容すると思いますか?
トロッコ問題と性質は近いんだけれど、「生かす」ことがこの問の本質
この人物が死ぬことは10万人が死ぬことを意味するため、なんとしても生かす必要がある
つまり、この人物を中心とした、あらゆる他者との関係性は「この人物のため」ではなく「10万人のため」と性質が変化する
おそらくこの人物は無菌室のようなところに監禁されて常時監視される生活を強いられるだろう
あるいは、生きる時限爆弾として神格化される可能性もある。人々はこの人に死んでほしくないがために手足となって活動するようになるかもしれない
そうなると、この人はもはや人として扱われなくなるのかもしれない。中国史における皇帝と近い存在になりそう