専門知識の習得
from 2025/4/8
専門知識の習得
WRM Knowledge Walkers宣言に向けて / 思想のアウトライン
だったら、私の仕事の価値を支えている「知識」とは何でしょうか。
前提
僕の仕事は公認会計士なので、立場としては弁護士寄りになる。現に会計に関する知識は、事例にある弁護士がM&Aのスクラップをするように、会計に関する最新の知識のアップデートが求められ、それに対応できるようにしている。
一方で最近は税理士に関する税務の仕事もはじめた。専門領域が会計から税務に広がった形だ。
それに伴って、税務分野の専門知識の構築が求められる。それは会計分野が最先端の知識のアップデートをすることとは異なり、税務分野の基礎知識から知識を構築しないといけない。税務の学識は多少あるが、実務面ではある程度の基礎から習得する必要がある。
ポイント
さて問題は、税務分野の実務知識のように、専門分野を基礎から構築するノウハウが乏しいことだ。それも学問的に体系だった知識ではなく、実務分野でマニュアルと理論の間に横たわる実務、徐々にいろんな周辺分野へ波及して広がる実務知識をどのように捉えて、関連付けて体系的に整理するか、税務に着手してから考えていた。
この僕の新しい税務に対する向き合い方について、宣言の一部に示唆があったと思う
「知をわたる」のイメージはまだ固めきれていませんが、知とかかわりを持ちながらも、単一の領域にとどまり続けるのではなく、むしろ領域を移動していくことを是とする、というのが大まかなイメージ
会計については専門分野として確立されているが、税務に関しては会計から領域が少しずつ広がっていくことだと自覚できた。この自覚は、領域こそ異なるけれど『知をわたる』ことの感覚に近いものを感じる。
いままでは会計士として会計の専門分野ばかりを考えていた。そこへ隣接した税務分野に足を踏み入れたことで、税務分野の捉え方にとまどっていた。でもこの姿勢としては「知をわたる」ように少しずつ広く深くしていくことだと気づいた。
全くイチから構築するわけでもなく、専門分野を深くするだけでもない。少しずつ「領域を移動」するような学習方法、それがどのように実践されるのかこれからの仕事をつうじて実証していきたいと思いました。