ネガティブに捉えがちなことを、視点や認知を転換することでポジティブにとらえ直す柔軟さの価値
最初の数ページだけしか書けていないノートがあるにしても、「まだ」書いていないだけ、と認識する。
すごく長く書いていない、という解釈。
ノートは知的生産活動を補佐するための道具であって、立派なノートを書き上げることが目的ではないから。
ついいままでの習慣や概念にとらわれて、ネガティブに捉えがちなことを、視点や認知を転換することでポジティブにとらえ直す柔軟さはとてもすごいと思いますし、身につけたいなと思う技術です。
ブックカタリストや打ち合わせCastを聴いていて一番ためになっているのはこのような思考の転換の仕方かもしれません。
つまりライフハックや仕事術を考えるうえで、意思や習慣に対してうまくいかなかったときでも、うまくいかなかった事実に対して気合や根性で対処するわけでもなく、かといってうまくいかないからすべてを諦めるような見せかけのやさしさでもない。
うまくいかなかった結果や記録を素直に受け入れて、そのうえで認知の転換や外部道具を用いて少しずつ改善していくことができるんだ、という実践がありありと見られたことが貴重で有益です。
一見するとこの実践は社会人のおとななら誰でもできそうな、ベーシックな考え方や取り組みにみえますが、実際にきちんと取り組むひとはなかなかいないです。
しかもこの実践の難しさや奥深さは、端から見ているだけではわからないものがあります。
簡単にできそうで真似してみるけれど、すぐに頓挫してしまうことが多いのでしょう。
これらを踏まえてると、きちんとライフハックや知的生産に関してていねいに考えた足跡や概念には、見かけ以上に価値があると思います。