宮大工になりたいわけではない
ソフトウェアエンジニアの間で、既存の実装を発破解体して造営し直すことをして式年遷宮というジャーゴンがそれなりに市民権を得ているように感じるが、本来的な式年遷宮とは少し違って、技術伝承というニュアンスよりは新しいアーキテクチャでモダンなシステムに作り直すというニュアンスの方が強いとおもう もちろん新人のドメイン理解みたいな側面もあるとおもうけどね
合ってるかどうか分からないけど、大工の喩えで継続すると、キャリアパスとしては大工ではあり続けたいとおもっている 現場が楽しいってのもある
社殿を作る時に、柱をカーボンファイバーにしたら軽量化できるよなーとか、ここのプロセスはこう改善できるよなー、みたいなことこそやりたい しかし、昨今の LLM ブームをみていると「社殿?ああ3Dプリンタで印刷するのでいーよ」「んでちょっと違うとこはテキトーに指示出して直すのでいーよ」みたいな方向に感じていて、なんていうかこう、もちろん自分としては社殿を造営することが目的ではあるんだけど、ちゃんとほぞ接ぎとかはやりたいんだよなー...っていう Aっていう技術があるじゃん?んでBってのもあるよね?これを組み合わせたら....Booom!!hooray!!みたいな瞬間がエンジニアリングの楽しい瞬間だとおもう
あ?なんぞわからん機械がそれっぽい継手作ってきたけど、ここがミリ違うんだよな〜〜〜みたいなダルい親方なだけなのかもしれんが.....
しかし、今そこにある危機としてそういうやりがいというか、ほとんど自分の趣味みたいなコンフォートゾーンにいてたら生産性の面において、そういう機械を使いこなす人々に負けてしまうのでは....?という危惧が 仕事柄イラストレーターや脚本家や、いろいろな業界のハレーションをみてきてるけど、2B領域はかなりもう突っ込んだとこまできているという話をチラ聞きして、そのうち火の手が自分の領域にもあがるんじゃないかと(もしくはもう尻に火がついてるけどまだ気付いてないだけ)非常に不安
Atom にしてもその前は CotEditor で卒研とかやってたから相当インプルーブメントではあったけども フレでも1行もコード書かずに Slack のインテグレーションを GPT に作ってもらった〜みたいな話してて、自分結構やべーぐらい置いてかれてるのかなと改めておもった でもさあ........例えば Slack の API 側に破壊的な変更があった時にメンテできんの?みたいな、どうしても言いたくなっちゃう
もしかしたらそれも GPT に言えば修正 PR 作ってくれるのかもしれないけど
もしくはその時に同様の仕様でプロンプト書いて新しく作り直せばいいのかもしれないけど