ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーのトランプ大統領
https://gyazo.com/6164701aed40e7a7638cca86bfae4a55
彼の選ぶ「最高の人材」とはどのような人材なのだろうか。彼は会社の取締役会に新しく6人の白人男性を加え、CEO直属の部下13人の大半を白人男性、それも彼が選んだ新しい社員で構成したのだ。更に、彼は現在のハリウッドにおいて最も高い地位にいる女性とされるワーナー・メディアの子会社、ワーナー・ブラザーズCEOであり同社初の女性CEOだったアン・サーノフCEOを解雇し、ワーナー・メディアのコミュニケーションと財務の責任者をワーナー・ディスカバリーの白人男性に置き換えた。これらの人事異動から彼の考える「最高の人材」とは白人男性であることが容易に想像できる。
はいはい最高最高
合併後のワーナー・ディスカバリーの従業員における有色人種の割合はわずか30%程度で、大手メディアの中で最も低い割合となっている。合併前、ザスラフ氏がCEOの座に就く前のワーナー・メディア自体は多様性の支援に力を入れており、クリスティ・ハウベガー氏がチーフ・インクルージョン・オフィサーとして中心になって50人以上のチームで取り組みを行ない、社内の有色人種率が約41%と高い数値を保っていた。
被害者は皆『バットガール』で被害を受けた人々と同じ有色人種やLGBTQ+、女性など立場の弱い人々なのである。これまでのDC実写作品にすら現場に残る根深い差別感情、そしてそれらの人々を守らないどころか切り捨てるようなクリエイター軽視、それが今回だけはまったくないと言えるだろうか。