ジョセフ・ヒースとエマニュエル・トッドを並行して摂取してるとどうにかなりそう
from 20260312 #0312
ジョセフ・ヒースとエマニュエル・トッドを並行して摂取してるとどうにかなりそう
西洋の敗北はかなり面白くて、トッド史観的に今のイラン攻撃をどう評価しているんだろうとおもっていたら文春がインタビューしてて助かった
.....助かったが、絶望が深まるというかなんというか.....
改めて、トッド史観でいうとアメリカは製造業において中国に敗北して、ウクライナ侵攻でロシアに敗北して、米軍というおそらく現代最強のアセットをもってしても現状変更ができないという挫折を経験するというナラティブで、米帝とはよく言ったものでまさしく帝国の凋落というのはこういうモンなのかあという
......そして、その凋落する帝国の庇護がないと自立できない国に住んでいるんだよなあという二重の絶望感が.....
トッド曰く、ドイツと日本は結局敗戦国占領国という立場から未だに抜けられていなくて、そこから脱するには核武装しかないんじゃね?、と
日本が核武装する代わりに在日米軍が退くっつーのは中国からしても悪いシナリオじゃあないんだし、中国も巻き込んでどう?みたいな
昨秋にはそんな属国の提督がイキって「台湾有事が起きたら事は構えるゼ」なーんてパブリックに言っちまったワケだが、まさに虎の威を借る狐みたいなモンで自国すらロクに運命を決定できるわけではない国が他国の運命に関与できるなーんてのは偽りのナショナリズムでそんな幻想からはとっとと目覚めたほうがいいよと
年明けからフィクションを摂取する元気が出てきて、ノンフィクションからしばらく遠ざかってたんだけど、ふと目に入った啓蒙思想2.0を聞き始めて、コレがすんげー面白い
そら恐ろしいのが、原著が刊行されたのが2014年で、トランプが大統領に就任する前に書かれていたということ
紋切り型にいわゆるMAGA的な支持者を攻撃するわけでもなく、いかに彼ら彼女らの見ている世界が心地よいかというコトを非常にウィットに富んだ語り口調とエピソードで彩られている
「正しさだけじゃ息が詰まる」とか「清濁併せ呑む」みたいな言葉で人間の二面性というか、合理の薄皮を剥くと非合理の塊なコトをかねがね受け止めつつ生きているんだが、どっちに振れても基本的にロクなコトにならねえというのは20世紀を見てみよという
ナチスが官僚的に虐殺をしていたのはある種の合理の極致なわけだが、そこに人間を突き動かしていたのは非合理の極致で
翻って現実に目を向けると、ガザで虐殺をしている奴がついにはハメネイすら斬首しちまうっていうロジは完全に合理の為せる業なのだけど、それを突き動かしているのはシオニズムとかいう非合理だとおもうんだよなあ