サピエンス全史
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いろんな人が褒めていた通りめちゃくちゃ面白かった
21世紀、これまで人類 / ホモサピエンスが辿ってきた歴史について簡潔でフェアに、様々な目から鱗が落ちるような筆致でグイグイ引き込まれていった 特筆すべきは、サピエンスは想像すること、そしてその想像を共有することで統治機構や、組織が成り立っているという話で、現状は国民国家という共有主観でまとまっているが、これすら剥がれかけているというのが実情だろう 我々の生きる現代は分化、分断されて想像を共有できなくなってきているのではないかとおもう 終盤では、恐らく続刊へ向けてか最新のバイオ工学の話が出てきたりするが、一体我々はどこを目指しているのか?何になろうとしているのか?そして、著者の最後の問い「私たちは何を望みたいのか?」は非常に本質的で、例えば肉体的な幸福はドラッグなんかでもう手に届くところにあるだろうし、「何を望むのか」「何を望むべきなのか」というのは全く考えつかない難しい問題だとおもった