コミックは成熟なんてしていない
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スーパーヒーローが大人向けの娯楽だとは思っていなかった。これは1980年代に起こった誤解で、図らずも私にも責任が多分にあるのだが、例えば『ウォッチメン』が最初に登場した時だ。当時、どこもかしこも『コミックが成熟した』なんて見出しがついたものだが、いやいやそんなことはない。コミックは成熟なんてしていない。 慣れ親しんだコミックよりも大人向けのタイトルなんて、わずかしかない。大多数のコミックは、相変わらずの有様だ。コミックが成熟したんじゃない。コミックの方が、観客の精神年齢に合わせていたと思う
スーパーヒーロー映画については「映画というものを荒らし、そしてある程度、カルチャーも荒らした」
「もちろん、あのマスクをアイコンとして使う人々が将来行うこと全てを支持することはできないが」と前置きしつつ、「世界中の抗議運動でこれほど広く使用されているのを見ると心強い。なぜなら、今の私たちには抗議運動が必要だからだ。おそらくこれまで以上に」
コミック業界にはうんざりな様子のムーアは、現在は散文小説に傾倒。「ある意味私にとって最も純粋なメディアだから。26文字あって、句読点が散りばめられている。これがあれば、考えうる宇宙の全てが描写できる」。「散文小説を書くのが楽しくて仕方ない」