Mad Max Fury Road 4DX/極上爆音(ネタバレあり) - diary.jgs.me
帰国してしばらくして日本でも公開されると、その筋の人たちが大興奮で感想をツイートしたりブログに書いたりしてるもんだから、シドニーでみておけばよかったなあ…と一気に後悔がきて、どうにもみにいけないでいた。 そんな中、2D3D言ってる場合じゃねえ4DXでみにいかねえやつはバカだ!みたいなことを言ってるひとがいたので、なるほど4DXならこの後悔も吹き飛ばせるかも!?と行ってみたら本当に楽しくて、もう!最高!もう最高!!!!むしろIMAXでみなくてよかったよ!!!!
4DXは昨年ぐらいから話題になってるのは知っていたんだけど、まだ未体験だったので、冒頭のカーチェイスに座席がくっついていく映像で一気にテンション上がった。↓これ https://www.youtube.com/watch?v=l4FMm6Jntfg
映画のチョイスも良かった。この映画、マッドマックス2の一番面白いところ(後半のトラックを追いかけるカーチェイス)を純粋にボリュームアップして、ジョージ・ミラーがやりたいことをやり尽くした!っていう感じで、ひたすらカーチェイスで、歯はずっと食いしばってるし、身体はずっと強張ってるしでみおわったあとは顎痛いし身体はくたくただし、汗だくだくだし大変もうグヘーって。 もう1回4DXみにいこうとしたらかなり埋まってて結局みにいけなかったので、立川の極上爆音上映に行ってきた。立川に行くのは、はじめてだとおもってたんだけど行ってみたらそういえばきたことがあることを思い出した。「フラッシュバックメモリーズ」の極上爆音をみにきたんだった。立川にはいい映画しかみにきてない。 極上爆音2Dでみる Fury Road もこれまたよくて、2Dだから細かいところまでみれたし、4DXではエンジン音でケツが揺れていたところが劇場全体が揺れているような上映で、映画ってのはホント罪なエンターテイメントだな、と。1本の映画で上映方法を変えるだけでこんなに印象が違うのかと驚いた。 サントラはかなり聴きこんでいたので(Last.fm を見ると Jankie XL を相当聴いてる)サントラに収録されている音が流れてくると「そうそうここここ!」みたいな、逆に音聴くと映像が再生されるぐらいにはサントラ聴いてる。なので、サントラをめっちゃいいサウンドで聴いてるみたいな感覚になった。 そういや、歯も弾薬のヤツ(弾薬畑の武器将軍)は沼地で出番あったけど守銭奴の方(ガスタウンの人喰い男爵)はぶん殴られるだけで(人間食ってるとこはエグくて良かった)出番が少なかったのが惜しい。まあ、弾薬野郎の方もドカーンと遠くで爆発するだけだったしそれもそれか。
イモータン・ジョーも冒頭のアッセンブル!!のとこだけでウヒョー!だよね。子産み女として囲ってる女性に悪趣味な貞操帯つけてたり、キメラみたいなクルマに乗ってるしいい悪役だった。なんせあの荒野でやっていくために、必要なことをちゃんとしてるし憎めない悪役っていうか、悪役でも好きになっちゃうんだよね。だから「V8!!!!」ってなるし「イモーターーーン!!!」ってなる。しかも、最後はきっちりシャーリーズ・セロンに復讐されるし。 シャーリーズ・セロンは文句なしにスゴかった。マックスよりも話の推進力を持っていたし、頭を丸めたのも自らの意見だというから尊敬しかない。冒頭のマックスとやりあうシーンも片腕なのにメッチャ強いし、あんな綺麗なひとがこんな野性味を出せるのかと。Fury Road での主人公といっても過言ではないとおもう。 あとね、ニュークス(英語の発音だとヌックスと呼ばれていた気がする)役のニコラス・ホルト!!!ニュークスも Fury Road のもう一人の主役だとおもってて、一番好きなキャラクターかもしれない。最初は狂信者で、イモータン・ジョーを崇拝して2回も決死の攻撃を仕掛けるんだけど失敗しちゃって。しかも2回目はイモータンの目の前で失敗してしまって、もうね2回目みるときは応援しちゃいたくなって。「鎖引っかかっちゃうからね!気をつけてね!」「ああ!やっぱり引っかかっちゃったーーー!Mediocre!!!!!!!!!!」的な。それがケイパブルの諭しで狂信から醒めてマックスたちを助けるようになるのが、こう、童貞の手ほどきを近所のお姉ちゃんにされちゃう感じでウオーーーって。そんで最後は、最初にイモータンのために自爆攻撃しようとしていたのと全く同じポーズで皆のために散るのが切なくて。1回目はあのギターが3Dで飛び出してくるのが面白すぎて出かかってた涙が引っ込んじゃったんだけど、2回目はそもそも最後まで分かってるから最初の自爆シーンで既に泣いて、最後の自爆シーンでも号泣で。 そしてマックスも最初は気が狂いかけていて、人間性を失っていたのがフュリオサたちを助けることによって徐々に人間性を取り戻していき、最後には自らを危険に晒しながらも皆を助けるのがまた。 この映画は上に書いてきたような複雑な物語を「行って帰る」という古典的かつ究極的にシンプルなプロットの上に載せて、さらに台詞でベラベラ語るのではなく、映像の力を使ってこれらを描ききっているのが本当にスゴい。これこそまさに映画だ!!!!!そして Mad Max 2(1, 3もあるんだとおもうが、みてないので判別しきれなかった)の一番面白かったアクションの画などを使って表現しているのがスゴすぎる。 4DXで最初みたときはあまりの衝撃に頭がガンガンで嫁に「スゲー」「超面白かった」しか言ってなかったし、当の嫁も興奮気味で良かった。2回目みてからやっとこさ文章に起こせてるんだけど、これ10年代最高、ヘタしたら21世紀最高、もしくはオールタイム・ベストになる勢いなんじゃないかとおもう。実際周りのテンションもすごい高くて、みてるのは当たり前だし「何回みた?」って話すこの感じ、まさにカルト的で名だたるカルト映画にリアルタイムに立ち会えてこなかったけど、この Mad Max Fury Road はまさに歴史が動く瞬間に立ち会っているという感覚で、今後数年はこの作品の影響を受けたアクション映画が生まれてくるんじゃないかとおもってしまう。 やーそんな感じでとにかく好きで好きでたまらんです。イモータン!!イモータン・ジョージ・ミラー!!!!V8を讃えよ!!!!!!!!!! July 6th, 2015 12:40am