2020年を探す - copy and destroy
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本を読むことは、自分が実際に過ごしている時間とは別の時間軸を持つことになる。そして、そのスピードを上げたり下げたり、ページを飛ばしたり戻ったりすることで、時間を伸ばしたり縮めたり早送りしたり巻き戻したり出来る。
時間の話。映画は時間軸のスピードの上げ下げは映画監督によって決定付けられるが、本では読者がコントロールできる?
人は死者との対話を実現した。文字、言葉、音楽を介して。自然の姿から文字を、自然が鳴らす音から言葉を、人々が振る舞う様から音楽を生み出した。印刷、録音、映像を介して、過去から未来、あらゆる人々との対話が行われるようになった。
今年はこれをありありと感じたな。
人類の危機っていうのは、突然の小惑星の衝突、スーパーコンピュータの暴走、宇宙からの未確認生物の襲来、バイオハザードによるゾンビとの戦い、と相場は決まっていた。本当の危機っていうのは、こんなふうにやって来るのか、なんて気がついたのはつい最近のことだ。いや、まだ気がついていないのかもしれない。
誰もが真実を知りたがっていた。でも、誰もが欲しがっていたのは決定的ななにか、つまり、目の覚めるようなシュートだったり、天井にぶち当たるホームランだったり、天下無敵の凄腕ハッカーだったり、または銀の弾丸だったりした。残念なことに、実際のそれは、マスク、手洗い、毎朝毎晩の検温と至極平凡な形をしていた。
続きはまた今度。
はー。毎年震える