4月3日〜5日にいただいた質問への回答
皆で共有するのがよいと思った一部のもののみを掲げます。
授業が始まったら、ITC-LMSでいただいた質問に口頭で答えるのを原則としたいと思っています。
教科書・判例集・問題集をどう使っていったら深い理解を得られるでしょうか。
独禁法講義第9版8〜10頁に書いてあるように、私は公取委や裁判所が実際にやっていること(それをどういう枠組みで理解すればわかりやすいかに関する私見)しか説明せず、自分の解釈論という意味での私見を教え込んだりはしません。そこのところを信用していただいて、独禁法講義第9版と、そこに出てくる公取委のガイドラインとか事例とか(授業で改めて紹介します)を読み解いていただく。皆さん忙しいのはわかっているので、要所だけ、お刺身のように食べやすくお出しします。
なので、まず、独禁法講義第9版と、そこで引用している公取委のガイドライン・事例を、その構造を、理解してください。なんとなく理解できたら十分です。その上で、余裕があれば、百選等とか、問題集とかで、補充する。しかし、授業でも、小問に答えるのに相当するような問いかけはしますし、司法試験問題も、練習・理解度確認のために適切なものは例年、取り上げています。
オンライン授業中にこちらの声が届くかどうか、他の学生の声が混じって聞き取りにくくならないかどうか、心配。
まず、一般論として、Zoomを使うときには(カメラもミュートですが)教員以外のマイクはミュートにしてもらうことになると思います。発言するときだけ、マイクのミュートを解除する。これは、全ての教員に対し、そのように勧められています。
そして、私の授業ですが、2020S 経済法の2020-04-02のお知らせをご覧ください。Zoomを使うかどうかもわかりません。一方的音声(mixlr)でもいいのでは、と考えているくらいです。なので、少なくとも、おっしゃるような弊害が私の授業で出ることはないと思っていますが、何かあったら、是非ご遠慮なく教えてください。 オンライン授業中に接続できなかった時にどうなるか心配。
ご心配なく。まず、私の授業てはその場にいなかったことで不利益に扱うことはありません。また、私は、録画または録音して、ダウンロードできるようにするつもりです(失敗しない限り)。他の教員のことは、私にはわかりませんが、教員の情報交換の場など、何かのときに話題にしてみますね。
学外からアクセス・ダウンロードできない参考文献を提示された場合に、どうすればよいのか分からず、困っています
一般論
大学に行かなければ閲覧等できない参考文献については、配慮するようにという通知が、教員宛にされています。紹介してはならないという趣旨ではないと思いますが、配慮するように、ということです。
白石「経済法」
私は基本的に、ネットで入手可能な一次資料を中心に使っていきますので、ご心配には及ばないと思います。
パソコンの調子が悪いのですがスマホでも聴講可能でしょうか。
やむを得ない場合に最小限でしたら、スマホでもできると思います。ITC-LMSでの回答をお願いする場合も、テキスト直接入力ですから、スマホのフリック入力で可能です。しかし、資料を読むとき字が小さいとか、いろいろなものを同時に見ることができないなどの問題は生ずると思います。でも、大変なのはお察しします。事後的に視聴できるように記録を残しますから、楽に構えて、少しずつ消化してください。
法科大学院のルールの問題として、学部レベルの産業組織論を並行して履修・単位取得できるような仕組みがあれば,経済法の学びがより深まるかと思います。
はい、大事なアイデアだと思いますが、何もかも理想的に、というのは難しいです。この間まで公正取引委員会の委員だった産業組織論研究者の小田切宏之さんが『産業組織論』という本を出していますから、もしそちらを勉強したいなら、読むと良いと思います。別に、読まなくとも独禁法は理解できます。