独禁法講義 第11版
白石忠志『独禁法講義 第11版』有斐閣、令和7年3月 (「3月6日発売」)
はしがきより
本書は、独禁法の基本をおさえ、先端を垣間見ようとする概説書である。
令和5年(2023年)の第10版から2年を経て、多数の事例や状況が出現し、変化した。そのような事柄を適時・的確にカバーすることを目的として、第11版を刊行することとした。大きく加筆した箇所は多岐にわたるが、特に、①第8章第7節のなかに「4 優越的地位濫用をめぐる議論の文脈」という項目を新設し、議論の構造や流れを解説したこと(本書208〜210頁)、②第8章第8節として「電気事業法とスマホ法」という節を新設し、新法であるスマホ法を電気事業法と対比させながら解説したこと(本書222〜228頁)、などがある。そのほか、第1章に「6 独禁法の勉強方法の一例」を新設した(本書10〜11頁)。早めに大枠をつかみ、事例(「第2の事例」)に継続的に少しずつ接して理解を肉付けしていくのが、上達の早道であり、王道でもあると思う。
令和6年12月までに接し得た事象を対象として執筆しています。
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