日本プロフェッショナル野球組織フジテレビ取材パス
令和7年4月30日 立入検査等報道等
NHK
プロ野球の日本シリーズの生中継が行われた時間帯に大リーグの放送を行ったフジテレビの取材パスをNPB=日本野球機構が没収したことなどが独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会が調査をしていることが関係者への取材で分かりました。
去年10月26日に行われた日本シリーズ第一戦を民放が生中継で放送した際、フジテレビが同じ時間帯に大谷翔平選手が出場する大リーグのワールドシリーズのダイジェストの放送を行ったことについて、NPBは「信頼関係が著しく毀損された」として11月3日まで開催された日本シリーズのフジテレビの取材パスを没収するなどしました。
これについて、公正取引委員会が、フジテレビの取材機会が一時的に奪われ放送各局の番組編成の制約につながるおそれがあるとして、NPBの調査を行っていることが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、NPBと競合する大リーグ機構との取り引きを行ったことに対する制裁の手段となり、大リーグ機構との取り引きをためらわせることにつながりかねず、独占禁止法が禁じる取り引きの妨害などにあたる可能性があるということです。
公正取引委員会は調査を進め、今後、行政措置を行うかどうか、判断するとみられます。