セミナー資料2024-11_2
9の需要者(保険契約者)ごとに別々に違反行為・別々の排除措置命令書
https://gyazo.com/5fced4a64168edc428665776db43c421
仙台国際空港の議決権の54%は、東急グループが保有(42+9+1+1+1=54)
https://gyazo.com/87f86b66873d02ce6ac71f0601ecb376
(東急の排除措置命令書に、仙台国際空港が出てくる。)
減免申請は違反行為ごとに行うことになるので、公表された9件関係だけで減免申請は27件
公表文PDFで、上記の「別表」の次頁以下に9件ごとの表があり、減免申請の状況も含まれている。
27件の数え方
MS&ADグループの共同申請は1件と数えた(計4件)
仙台国際空港の三井住友海上火災保険の「―」は、減免申請をしていないという意味と理解。
質問:当初の申請に係る違反行為が事後的に複数の違反行為に分かれるときはどう処理するか?
様々なバリエーションがある、というご教示をいただいた
https://gyazo.com/4efcca5fa2b634eb050007e018cecdd0
審査局での分担(公表文PDFの1頁の最下)
第一審査(令和6年8月5日報道分)
第四審査上席(令和6年7月4日報道分)
第五審査(その他)
損害保険代理店が違反者となった件(JOGMEC向けの件)
いわゆるハブ&スポークの一例
本町化学工業は課徴金あり。共立は課徴金なし。違いは、同じ有体物を転売したか、手数料をとるビジネスだったか、だけではないか。
減免申請の状況(特に断らない日付は令和5年)
情報入手方法
減免申請の順位は、公表文PDFの表
日付は、排除措置命令書において、違反行為の終了の認定に必要な範囲で、書き込まれる。
東京海上1位・損保ジャパン2位・MS&ADグループ調査開始日以後
JERA:1位7/20まで、2位7/21まで(立入検査12/19)
コスモ石油:6/20に報道を契機として違反行為終了
JOGMEC:1位7/20まで、2位7/21まで
シャープ:1位7/28まで、2位7/31まで
警視庁:1位2位とも7/28
東京都:令和4年に違反行為終了(損保ジャパン以外の順位は厳密には不明)
損保ジャパン1位・MS&ADグループ2位・東京海上調査開始日以後
京成電鉄:1位7/28まで、2位7/31まで
損保ジャパン1位・東京海上順位不明
仙台国際空港:令和4年に違反行為終了
順位不明
東急:令和4年に違反行為終了
「留意点等」
1(1) 需要者が「競争を求めた場合」は、「原則として独占禁止法上問題となる(不当な取引制限)。」
https://gyazo.com/3cca5c33d1c32806e7d9aa26a9e252d7
1(2) 需要者が「競争を求めずに自ら決めた場合」や「組織として具体的かつ明確な指示等がなされることにより……指示等の範囲の限りにおいて……場合」は、「直ちに独占禁止法上問題となるものではない。」
https://gyazo.com/06b7f9101c97bf13ab457ded1e979c14
https://gyazo.com/9796c2e18643947c666579960f549a52
「組織として」
しかしながら、調達実施本部から提示された最低商議価格を基に落札され、指名競争入札制度が形がい化していたとしても、それらは、調達実施本部において、指示、要請し、あるいは主導したものではなく、現に、被告人会社等は、入札における自由競争が妨げられていたというわけではない。
直近の需要者が競争を求めていない場合でも、その更に川下の需要者が競争を求めている場合がある。損害保険の場合は、需要者の川下の者を観念し難い業界である可能性はあるが、更に川下がいる場合には注意を要する、というご指摘をいただいた。
幹事会社や引受割合を決めても、保険料率について「競争を求めている場合」は、「原則として独占禁止法上問題となる(不当な取引制限)。」
1(3) 共同保険の進行中の話
https://gyazo.com/d4b9ca906d50edb6636f8532c3a097d2
共同保険の運営に必要な情報共有は良いが
次期について情報交換することは「独占禁止法上問題となり得る」
2 以上のことを受けた、各立場における「留意点」
https://gyazo.com/61c2929b4947990fcef2bad15b948bc2
https://gyazo.com/a4f43516a0cecbe513a58c1d5b0c091f
3 乗合代理店への出向者による情報漏洩
https://gyazo.com/9844c2ea014c715a9a54be3ac0e70418
共同保険で、大規模であるため競争を期待できない場合? → 1(2)か?
(参考)損保ジャパン調査報告書
主に、22〜51頁。
コンプライアンス 22-31
モニタリング・内部通報制度など 31-37
独禁法の観点からの損害保険の歴史 37-42
損害保険の市場環境・規制環境 42-44
実務・業界慣行 44-51
損保VAN 46-50
金融庁との関係 50-51