バスケット・メーカー文化
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6e/Basket_of_Basketmaker_Pueblo_people.jpg
時期: 5500B.C.頃~A.D.700頃
場所: 北アメリカ大陸南西部(ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州など)
担い手: アナサジ族
特徴: 独特なかご作りで知られる先住民文化。1927年にA.V.キダーが提唱した「ペーコス分類」に基づく。
時期別の特徴と変遷
バスケット・メーカーⅠ期(5500B.C.頃~1200B.C.若しくは700B.C.頃)
生活様式: 遊牧的な狩猟採集の時代(Oshara文化伝統)。
道具: 尖頭器、剥片石器、石製製粉具などを使用。
備考: わずかなかごとサンダルが発見されているが、資料が少なく実態は不明瞭。
バスケット・メーカーⅡ期(1200B.C.若しくは700B.C.頃~A.D.400頃)
生活様式: 古期(Archaic)からプエブロ文化への移行期。定住性が高まり始める。
農耕: カボチャとトウモロコシの栽培が開始(マメ科は未栽培)。ピノン(松の一種)などの野生植物採集も依然として重要。
狩猟: 投槍器を使用し、鹿、ヤギ、野うさぎなどを狩猟。犬は飼育していた。
道具: 食物の運搬や採集に多様なバスケット(びく、ふるいなど)を使用。土器はまだ少なく、一部で褐色の土器が見られる程度。
住居: 岩陰を居住や貯蔵・埋葬に利用。後期には浅めの竪穴建物や貯蔵穴が一般化し、シャーマニズムの儀式や岩絵も見られるようになる。
バスケット・メーカーⅢ期(A.D.400頃~A.D.700頃)
生活様式: 農耕に重点が移り、沖積地の谷や高地に集落を形成(中には50haを超える規模も)。
農耕・牧畜: マメ科植物の栽培が開始。七面鳥が家畜化される。
狩猟: 投槍器にかわって弓矢が登場。
道具: 土器が一般化(無地の甕や鉢、単純な黒色文様、橙地赤彩土器など)。製粉具は、くぼみをつけたメタテと両手用の大きなマノ(すり棒)へと進化。
住居・施設: 円形と長方形を組み合わせた竪穴建物が中心。集会や儀式を行うための大型竪穴建物(初期のキヴァ)が登場する。