Java11のサポート
無料で使いたい人向けの結論
AdoptOpenJDKから入手しよう
サポートとは?
よくあるサポート
バグの修正
セキュリティ対応
上記を含むバイナリ(インストーラー)の提供
よくある有償サポート
故障時の解析・修正
コンサル
「有償サポート」は契約内容によって千差万別なので契約書を読みましょうに尽きる。「よくあるサポート」は一定期間であれば無償提供もあるが、そのJavaを提供する企業や団体によってそれぞれ異なっている。
OpenJDK
Javaのオープンソース実装。コミュニティはソースコードを公開して開発も行っているがバイナリを提供していない。
Java 11の開発は現時点(2018/9/25)での最新情報では3年間の予定(≒次のLTSであるJava 17リリースまで)[ソース]。
OpenJDKをビルドして提供している企業・団体例
かなり乱暴に言うと(少なくともコミュニティが開発を続けている間は)無料で「よくあるサポート」を使えるJavaを提供している企業・団体。前述の通り、提供期間はそれぞれで異なってるので注意。
Oracle
半年間(≒次バージョンリリースまで)の予定
『オラクルの公式OpenJDKバイナリは6カ月でアップデートを終了』の項
AdoptOpenJDK
4年間の予定
あらかじめ長期間のバイナリ提供を宣言しているので無償で「よくあるサポート」を受けつつ使うならこれが良さそう
OpenJDKコミュニティの開発期間以降はどうするんでしょうね
Linux Distribution (以下は例)
Ubuntu
Debian
Arch
Fedora
RHEL
RHEL だけ(有償サポートでは)他ディストリビューションと一線を画す
今まで多くの人が使っていたOracleが提供するJava
商用機能や有償サポートが提供されているJava -> Oracle JDK
今まで無料で使っていた人はだいたいこれを利用していた
Java 11も新しいライセンスで公開されている。詳しくはライセンスを参照するとして、自分のアプリケーションの開発用途に限定されてることに注意すべき
無償提供のJava -> Oracle がビルドしたOpenJDK
無料で使いたい人は今後これを利用する or 上に書かれているOpenJDK一覧のどれかを利用する
与太話: かなり昔のOracle blog(Web Archive) にOracle JDKとOpenJDKにはコードベースの差はあまりないと記載されていた。もはや消えてしまったので実際はOracleのみぞ知る
機能的には差はないとOracleのドキュメントに記載されている(『Oracle JDKの有償機能の無償化とJDK開発のシングルライン化』の項)
それ以外のJava
Java 11相当バージョンのリリースがアナウンスされているもの
IBMのIBM Java
JVM部分はオープンソース化されてEclipse Foundation(OpenJ9)で開発が進められている。
Azul SystemsのZulu、Zing
TwitterやAlibaba、Netflixなどでは独自実装してることをカンファレンスなどで聞きましたが一度味わってみたいですね:p
何を使うべきか
基本は使うシステム(OSなど)要件に合わせて選択する
無料ユーザならAdoptOpenJDKか各Linux Distributionから落ちてくるJavaを使えば良さげ
クラウドサービス利用者であればどこのJavaを利用しているかを意識する必要がある