新しい資本主義を実現する上での考え方
「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2023 改訂版」 で語られる、新しい資本主義を実現する上での考え方
1. 分配の目詰まりを解消し、さらなる成長を実現
資本主義は、市場メカニズムをエンジンとして経済成長を生み出す
成長の果実が適切に分配され、次の成長への投資にまわらなければ成長は生まれない (分配はコストではなく投資)
日本においては、成長の果実が適切に分配されない目詰まりが存在
2. 技術革新に併せた官民連携で成長力を確保
イノベーションは社会的課題解決の可能性を持つとともに、新時代の競争力の源泉にもなり得る → 各国は、コロナ後の経済・社会システムの再構築を見据えて、大胆な投資を実施
日本企業における研究開発投資や設備投資は諸外国に大きく遅れ
日本でも新たな官民連携によりイノベーションを大胆に推進し、経済・社会システムを更新していくことが不可欠
コストカットによる競争からマークアップの確保を通じた付加価値の創造へ
DX・GX 時代には、競争力の源泉は、従来型の機械設備等のモノではなく、モノよりコト、有形資産より無形資産が重要
アイディアが実用化されるスピードが速く、新たな技術が高速でアップデートされ続ける時代
そのような時代において、創造的なイノベーションと経済成長は、人の力が最大限発揮されることによってもたらされる
女性、若者、高齢者等が、それぞれの能力と経験を活かせる社会を実現するとともに、人への惜しみない投資により、一人ひとりのスキルを不断にアップデートしていくことが重要