新しい資本主義で語られるデジタル田園都市国家構想
新しい資本主義で語られるデジタル田園都市国家構想
「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2023 改訂版」 より
1. デジタル田園都市国家構想の実現
デジタル田園都市国家の実現に向けた基盤整備・中山間地の生活環境改善
規制・制度の一括改革と実証事業の実施
アナログ規制等について、集中的に改革を実施
既存の規制・制度をデジタル技術で代替可能か検証を要する規制について、早期に検証
行政手続等についてデジタル完結に向けた 2025 年度までの工程表を作成し、実施する
デジタル田園都市国家構想を先導することが期待されるスーパーシティ及びデジタル田園健康特区の取組を推進
光ファイバ・5G 等のデジタルインフラの整備
光ファイバについて、2027 年度末までに世帯カバー率 99.9 % を必達目標
本年度中に 「GIGA スクール構想」 に資する通信環境の整備を目指す
5G の整備については、2030 年度末に人口カバー率で 99 % の整備を必達目標
デジタルによる中山間地の生活環境改善
中山間地域では、人口減少や高齢化が急速に進行
集落単体では農用地等の維持・管理と農業生産活動の継続のみならず、集落機能の維持も困難になる集落が増加
複数の集落機能を補完する農村型地域運営組織 (農村 RMO : Region Management Organization) 等がスマート農機を活用した農用地の保全管理やICTを活用した買い物支援等に取り組む地域に対する支援を行う
交付金を活用した優良事例の横展開の加速
デジタル田園都市国家構想交付金
Digi 田甲子園の継続・強化
デジタルリテラシーの向上
デジタル人材の育成
地域を支える人材のマッチング
地域企業の成長に不可欠な人材ニーズを満たすため、大企業人材プラットフォームを活用し、地域金融機関によるマッチングを強化
デジタル田園都市国家を支える地域交通、ヘルスケア、教育の整備
自動運転の社会実装
2025 年目途で全都道府県での自動運転の社会実験を実現すべく、官民連携で導入に取り組む事例を後押しするとともに、MaaS (Mobility as a Service) の社会実装を推進
ロボットタクシーの社会実装を進める
自動運転に必要なローカル 5G の整備、自動運転支援道の設定等も進めることで、2027 年度までに、無人自動運転移動サービスを 100 か所以上で実現
また、自動運転やドローン等での安全な運行のため地理空間情報 (G 空間情報) の整備・活用を図る
交通インフラの整備・地域公共交通のリ・デザイン
郊外・過疎地域(人口5万人以下の1,200自治体)では、自家用車での移動が7割を占めており、運転免許返納後の高齢者を中心に地域内での移動手段の確保が課題
地域包括ケアシステムの整備
団塊の世代が全員 75 歳以上になる 2025 年までに地域包括ケアシステムを完成させることを目指す
医療・介護等における取組を進める
GIGA スクールの推進
中堅・中小企業の振興
地域の課題解決に取り組む事業者への支援
ゼブラ企業
フリーランスを含む個人事業主の経営能力の向上
デジタル田園都市国家構想の前提としての安心の確保
広域交通インフラの整備
高速道路、整備新幹線、リニア中央新幹線等の高速交通ネットワーク、国際拠点空港、港湾等の整備・活用
物流の 2024 年問題への対応
ドローン航路、ドローン物流
持続可能な地域経済社会の実現
消費者の行動変容、地域主導の取組の推進
地域・くらしの脱炭素化、脱炭素先行地域
地域共生型の再生可能エネルギー導入
地域一体での国産材の安定供給・活用の促進
実現に向けた統合的取組
ネイチャーポジティブ、TNFD (自然関連財務情報開示タスクフォース)、自然資本、グリーンインフラ、まちづくり GX 等
国土強靱化、防災・減災投資の加速
国土強靱化基本計画、防災・減災、国土強靱化のための 5 か年加速化対策、改正国土強靱化基本法
防災 DX 及び防災科学技術、次期総合防災情報システム、災害情報を一元化する防災デジタルプラットフォーム
空き家の管理・活用
空家等対策特別措置法、
2. 企業の海外ビジネス投資の促進
海外ビジネス投資支援パッケージ