全世代型社会保障制度
基本理念 (「全世代型社会保障構築会議報告書 ~全世代で支え合い、人口減少・超高齢社会の課題を克服する~ (2022-12-16)」 より)
将来世代の安心を保障する
負担を将来世代に先送りしない
能力に応じて全世代が支え合う
「若い世代が社会保障を支え、高齢者は支えられる」 ではなく、「全世代で支え、全世代が支えられる」 という考え
世代間対立に陥らない
個人の幸福とともに、社会全体を幸福に
社会保障は、元来、個人の力だけでは備えることに限界がある課題や、リスク、不確実性に対して、社会全体での支え合いによって、個人の幸福増進を図るために存在するもの
個人と社会を共に豊かにするという観点からは、消費の中心的な担い手である中間層を厚くし、「成長と分配の好循環」 の実現にも寄与するという社会保障の意義を再認識すべき
市場による働きによって生じた所得分配の歪みに対して、社会保障は、より必要な人たちにより多くの所得を再分配する機能を発揮することで格差の是正や貧困の解消を図り、消費や人への投資を活発にすることができる
制度を支える人材やサービス提供体制を重視
社会保障は、法令や制度、財源のみによって成り立ち得るものではなく、医療・介護・福祉など多くの社会保障サービスを支えているのは現場の人材である
人材不足の傾向が顕著
社会保障の DX (デジタルトランスフォーメーション) に積極的に取り組む
社会保障制度全般について、データの活用を推進し、豊富なデータに基づき、個別の社会保障政策における EBPM の実現を目指す
マイナンバー制度の下で保有されるデータを含めた幅広い主体によって保有される関係データの連携
社会保障におけるデジタル技術の導入を積極的に図ることによって、社会保障給付に要する事務コストを大幅に効率化するとともに、プッシュ型による現金給付や個別サービスの提供を行うことができる環境を整備
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全世代型社会保障構築本部、全世代型社会保障構築会議、全世代型社会保障検討会議