三位一体の労働市場改革
次の 3 つ
リ・スキリングによる能力向上支援
個々の企業の実態に応じた職務給の導入
成長分野への労働移動の円滑化
背景
客観性、透明性、公平性が確保される雇用システムへの転換を図ることが急務
「キャリアは会社から与えられるもの」 から 「一人ひとりが自らのキャリアを選択する」 時代になってきた
労働者が自分の意思でリ・スキリングを行え、職務を選択できる制度に移行していくことが重要
それにより、内部労働市場と外部労働市場を円滑につなげ、社外からの経験者採用にも門戸を開き、労働者が自らの選択によって、社内・社外共に労働移動できるように
それが日本企業と日本経済の更なる成長のためにも急務
働く個人の多くが受け身の姿勢で現在の状況に安住しがち
背景には、年功賃金制等の戦後に形成された雇用システムがある
職務 (ジョブ) やこれに要求されるスキルの基準も不明瞭 → 評価・賃金の客観性と透明性が十分確保されていない
個人がどう頑張ったら報われるかが分かりにくいため、エンゲージメントが低く、転職しにくく、転職したとしても給料アップにつながりにくい
目標
構造的賃上げを通じ、同じ職務であるにもかかわらず、日本企業と外国企業の間に存在する賃金格差を縮小する
国ごとの経済事情の差を勘案しつつ
あわせて、性別、年齢等による賃金格差の解消を目指す
参考文献
新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2023 改訂版