ヴィクトリア期の女性規範・家庭規範
ヴィクトリア期の女性規範・家庭規範
2 つの異なる源泉を持つ
1. ピューリタニズムや福音主義 (Evangelicalism) がもとになった、勤勉と愛に満ちた家庭像
家族集団を信仰生活の最小単位として重視
当事者の愛と魅力に基づく結婚を奨励
愛と信仰にあふれた家庭のイメージ
当時の社会においては特殊 : 家庭の中の夫婦をつなぐものは、愛情のような心性よりも、機能的・経済的な結びつきにあった
職住分離に伴い、外を敵意と競争の場、内を愛と信仰の場と捉え、それぞれに男と女を割り当てる
2. 上流階級を源泉とする有閑階級の女性像
上流階級の理想の女性像の要素のひとつは、労働しないこと
勤勉と怠惰という相反する規範のように思えるが、「女性は外で労働しない」 という点で一致
参考文献
東アジアの家父長制 ― ジェンダーの比較社会学