鳥追の杜
この地を治めていた日暮長者は家人の口車に乗せられ妻と離縁して後妻をもらい、その後訴訟のため10数年土地を離れた 夫の不在中、後妻は、先妻の2人の子に鳥追舟に乗って雀を追う役目を負わせ虐待した(継子殺し) これを知った先妻が川向こうから対面し見守り続けたが、2人の子は辛さに耐えかねて川に入水した(子女受難) 2人の子のために村人が塚を建てた場所にタブの木が繁り叢林となった この話は謡曲「鳥追舟」となり、薩摩国を舞台とする唯一の作品となっている 『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.71
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