Rを用いたデータ分析_①R環境の導入
カテゴリ:
hr.icon
IR業務においてデータ分析は必須です.また,データ解析をする際には何かしらのソフトウエアを使用することになります.そして,使用するソフトウエアによって出来ること出来ないことがあり,習得に掛かるコストもソフトウエアによって大きく異なります. このコラムでは“R”という統計解析用の言語を紹介します.Rには統計解析やデータ加工,可視化にレポーティングといった多くの分析プロセスに対して非常に強力で便利なパッケージを有しています.また,これらすべてが無料で使えるという点もRの特徴でしょう.しかしながら,Rはプログラミング言語であるため,初学者にとっては習得のハードルが高いことも事実です. とは言え,無料で使えるソフトウエアの使い方を習得することができれば,現在の環境に依存することなく業務が行えるという大きなメリットがあります.もしも,新たな統計解析ソフトウエアの導入を考えているのであれば,選択肢の一つとしてみてください.以下ではまず,環境の導入について説明します.
0.準備
RはWindows,Mac(OSX),Linuxの各環境にインストールが出来ます.各自の環境を確認して,各環境に合ったものをダウンロードするようにしてください.また,WEB上にはR環境のインストールに関するTipsが数多くあります.このコラムでは最低限の説明しかしませんので,何か困ったらことがあればその都度WEBで検索するようにしましょう.ほとんどの現象は解決できるはずです.
1.Rのインストール
https://gyazo.com/96af5f93dc53b682b3d644ebbad7be52
上図のトップ画面の赤線で囲んだ部分から,各自の環境にあったものをダウンロードしましょう.あとはインストーラに従って進めて行くだけで,インストールは完了となります.
2.RStudioのインストール
Rのインストールが完了したら,引き続きRの統合開発環境であるRStudioをインストールしましょう.もちろんR単体でも使用することはできますが,RStudioを使用することでRの使いやすさは飛躍的に高くなります. https://gyazo.com/9a9ef5f6af3c969a793687685866a624
赤の枠線のタブをクリックすると無償版のRStudioがダウンロードできます.あとは,インストーラに従ってインストールするだけです.
デスクトップ用の無償版の他にも,サーバ用やサポート付きのバージョンもありますが,ほとんどの場合は必要ありません.
3.インストールの確認
インストールが終わったら,まずはアプリケーションを開いて見ましょう.以下はRとRStudioの画面です.
https://gyazo.com/079d6f25d238456ed7ce938a823b6d04
Rの画面は非常にシンプルでコマンドプロンプトやターミナルと同じようなものです.試しに1+1と入力してenterキーを押してみましょう.計算結果が表示されます.なお,R単体で使用することはほぼありません.このコラムシリーズでは今後RStudioを使用して色々な解説記事を書いていく予定です.
次にRStudioの画面ですが,先ほどのR単体に比べていくつかの別の窓があるのが分かります.左の画面は先ほどのRの画面と同じでコンソールと呼ばれます.同じように1+1を実行してみてください.計算結果が表示されます.
https://gyazo.com/eed6541d8c86f675205f69ded78c6cf2
以上,今回はインストールまでの説明で終わりとします.不定期での更新となりますが,次回以降はより実践的な使用方法について書いていくつもりです.Enjoy!
※当コラムの文責及び著作権は、すべて投稿者に帰属します。