1-6 全体論とシステム思考
from エンジニアリング組織論への招待
要約
システム思考とは、部分的な要素だけを見て判断するのではなく、要素同士の「関係性」に注目して全体像をとらえ、本当の問題を見つけて解決するための考え方。
関係性には時間軸も含まれ、ある選択が将来にどう跳ね返るか(フィードバックサイクル)まで見るのがシステム思考の視点。
問い: システム思考は、エンジニアの仕事のどこで活躍できるのか?
技術の意思決定でエンジニア同士がぶつかる場面で活躍する。対立が起きるのは、各自が違う「部分」しか見ていないから(本文のX/Y/Zが売上・ユーザー数・満足度という比較できないものを比較していたのと同じ構造)。
システム思考は、それぞれが見ている部分を一次元上の共通のものさしに並べ直すことで、対立を発展的な議論に変える。
例: API設計でRPC vs REST が割れたとき。「チームの技術力」と「拡張性」というものさしにメリデメを言語化して乗せ、今チームが優先したいことに照らして議論すれば、どちらかを正義にする対立ではなく順序・優先の議論にできる。
業務との接続
次に技術選定で意見が割れたら、まず「お互いどの部分(ものさし)を見ているか」を言語化してから、一段上の共通の観点に並べ直す。