1-5 経験主義と仮説思考
from エンジニアリング組織論への招待
要約
情報の不確実性を下げるために情報を生み出す思考法を2つ紹介。
経験主義は「行動した経験からしか知識は得られない」という土台の構え。
仮説思考はその上で「限られた情報から仮説を立て、行動して確かめる」という具体的な動き方。
2つは並列ではなく、経験主義という土台の上に仮説思考が乗る連続した関係。
そして、問題を解決することよりも「どのような問題なのか」を明晰化することのほうが難しく、これができないと同じところを回るだけの不毛な時間が過ぎていく。
問い1: 経験主義は今までの経験だけで物事を判断するのか
そうではなく、これから実際に行動して得られるものを知識とする考え方。
対義語は理性主義(考えれば答えが出る)。
学力テストのように情報が揃っている場面は理性主義でいけるが、仕事や現実は情報が目の前にないことが多いので経験主義が要る。
問い2: 仮説思考とは事象→(推論)→仮説という思考方法なのか
事象から仮説への矢印の中にある「考えるフェーズ」が自分の言う推論。
本文ではこれを、演繹・帰納では導けない直感的な「跳躍」と表現。
ただし跳躍で仮説を立てるだけでは半分で、立てた仮説を行動で検証するまでがワンセット。
問い3: 2つはどう関わっているのか/相反するのか
相反しない。経験主義という土台(行動して知識を得る構え)の上に、仮説思考という具体的な動き方が乗る連続した関係。