題:肌寒い朝と金木犀の香りに四季の移ろいを感じる
試しに同じ心を和歌調でcFQ2f7LRuLYP.icon
人の歌の心を、そのまま歌うのは罪深いことだと思いつつ
最初の案:うつりゆく四季に触れけり 木犀の香を運び来る朝寒の風
改善点
1.触れるを使うなら、原歌の「肌寒く」を生かして歌を作りたい
2.「四季」については「秋」にすべきか悩む。「秋」にした場合木犀や朝寒、風など秋を表す語が過多になってしまう。これは「四季」でも同様
それよりは、例えば「うつりゆく日々に触れけり」がよいか
秋であるのは木犀、朝寒、風とでわかるので
ただし「日々」は時のレンジが長い。めがにいさんの体感では朝の出勤時の時間か?
別の例として「時」がある。でも気取りすぎに思う
3.「運び来る」が若干固い。もう少し柔らかい語に替えたい
金木犀の馥郁とした香りをうまく表す語
包まれるというような、触覚に関連する言葉ならなお良い
4.今、たしかに四季を触った、という感慨を下の句で表現したい。試しに作った歌ではまだ足りていないように思う
上を踏まえて
推敲1:うつりゆく今日に触れけり 木犀の薄衣纏う朝寒の風
改善点
木犀の香りを衣で表現した。
1,3に対する改善。
代わりに木犀の甘い香りと風の肌寒さの親和性が薄くなってしまったため、「薄衣」とし、薄く香ることとした。これは「触れけり」や「朝寒」と合うと思う
ところで「木犀の衣纏える」も考えられる
金木犀の香りの存在感、また季節を感覚でとらえたという歌の心からすると、「薄衣」よりもふさわしいかもしれない
「薄衣纏う」の字余りが効果的に働いているようにも思えないので、「衣纏える」の方が良さそうだ
うすぎぬ、うすごろも、どちらにも読めてしまう。前者なら字余りなし
加えて「ぎ」、「ご」の濁音が気になった
通りが悪く感じる
「衣纏える」ならば、清音のみで進み、最後だけ「かぜ」で濁る。こちらの方が良い
古文調のため「纏へる」とする。個人的嗜好
「日々」よりも小さい時間として「今日」とした
2に対する改善。
不満点
4への改善がうまくいかず。触れるということについてもう一声欲しい。
こちらでも「触った」感じはなお薄い
「纏う」が気取り過ぎか?
推敲2:うつりゆく今日に触れけり 木犀の衣纏へる朝寒の風
4、解決してないがこれで完成cFQ2f7LRuLYP.icon