篝火の影しるければうばたまの夜河の底に水も燃えけり
詞書・この歌が詠まれた場面は?
六月は晩夏の時期だcFQ2f7LRuLYP.icon
鵜飼ってどういうものだったんだろう?
語釈
夜中に貴人を警護したり、漁業で魚を集めたりする時などにたく火。かがり火。かがり。(日国) 屋外で照明用に燃やす火。照明としてもっとも原初的なものは庭火(焚き火)であり、それから進んで、椀または籠状(多くは鉄製)のものに薪(多くは松)を入れて燃やすようになったのが篝火である。夜中の警護・照明または漁猟の際に用いられ、古代以来広く行われたが、現代では薪能や鵜飼に用いられるのが印象に残りやすい。『源氏物語』第27帖 (じょう) を「篝火」と題しているのは、ほのかな篝火の火影に見える女性の姿を情趣深くとらえるところからきたものである。(日本大百科全書) 影(かげ)
現代語の感覚では影=shadowは物体が光を浴びたとき、さえぎられた暗い部分のことを指す。
しかし古語では「光」そのものを指すのが第一義だったらしい。
これも古い言葉かもcFQ2f7LRuLYP.icon
篝火の光がはっきりとしているので、この真暗な夜の闇の、河の底でも水が燃えているのだなあ。