十牛図
伝周文筆十牛図(相国寺蔵、いずれもパブリック・ドメイン) https://gyazo.com/ed01e5e3de23307a8cc9116dd59d58dc
牛(真の自己の譬えだという)を探し始めた段階。
まだ探し当てるよすがはない。あちこちをうろついて探している。
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牛本体は見えなくても、牛が通ったであろう足跡を見つけた段階。
これをたどれば(そのうち)牛にたどりつくはずだ、という展望がひらけている。
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探し求めた牛を見つけた段階。
牛は尻しか見えていない。
馬や羊や、他の動物だったりはしないのだろうか?cFQ2f7LRuLYP.icon
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牛を自らの意のままにしようと、首に綱をかけ格闘している段階。
牛と自分との力比べ。
牛の行きたい方向と、自分の意とが強く反発している。
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牛と人とが同じ方向を向いて歩いている段階。
得牛のような、反発する力はもはやない。
牛は綱に従い、人のあとを追う。
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牛に乗った人が笛を吹きながら帰る段階。
牧牛より、いっそう力みは失せている。
人は前に立たなくてもよいし、笛吹く余裕すらある。
牛の方も綱をたよりにはせず、ただ歩いている。
おそらく人の意からは外れていないのだろう。
人と牛とを繋ぐ綱はまだ存している。
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牛が突如として消える。
人は、屋敷の側で遠方の満ちた月へと手を合わせている。
綱も笛もない。
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人も牛も建物も石も木も、風景も月も一切ない。
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仏語。禅宗でいう最高の境地の一表現。十牛図で禅者の境地を十段階に分ける中の第一〇位。すでに自己自身の修行を終えた者が、街へ出て人々を教化するというあり方。入塵(にゅうじん)垂手。(日本国語大辞典)
人が二人、何やら話している。
右の人は1~7図に出た人と似ているcFQ2f7LRuLYP.icon
左の人は恰幅が良く荷物も多い。
手に籠?をもって差し出しているように見える。
2021-10-28 23:17
21-08-09 22:48