『陶淵明全詩文集』(ちくま学芸文庫)
(著)
陶淵明
(翻訳 解説)
林田愼之助
ISBN:4480510931
『陶淵明全詩文集』を読む
栄木
徂年既に流れ、業は旧に増さず
。
歳月はたちまち流れ去っても、学業は以前より進歩していない。
彼の「舎ざる」に志し、此の「日に富む」に安んず
。(p.30~31)
荀子
の言う「
功は舎ざるに在る
」を志してきたが、日々酒に酔っては安らいでいるだけである。
庚戌歳九月中於西田穫早稲
遥遥たり沮溺の心、千載にしてなお相関わる。
但だ願わくば常に此くの如くあらんことを、躬耕は歎く所に非ず
(p.225)
命子
子供に名前をつけたときの詩
偉大な陶氏の祖先から自分に至るまでの歴史を述べた後に「子にはせめて孔子の孫くらいには近づいてほしい」と願う
汝に名づけて嚴と曰い、汝に求思と字す。
温恭なれ 朝に夕に、これを念えばここに在り。
尚お想う 孔きゅうを、
庶くば其れ企てんことを。
雑詩 その七
家は逆旅の舎なれば、我は当に去るべき客の如し
。
2022-02-15
2022-01-09
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