『竹取物語』
名称
『源氏』当時としても最古の物語として認識されていたようである
「なよ竹の世々に古りにけること、をかしきふしもなけれど、かぐや姫のこの世の濁りにも穢れず、はるかに思ひのぼれる契りたかく、神世のことなめれば、あさはかなる女、目及ばぬならむかし」と言ふ。
新編日本古典文学全集 源氏物語(2)p.380 絵合
蓬生巻、末摘花が凋落しつつも古風な日常を過ごしている場面で はかなき古歌、物語などやうのすさびごとにてこそ、つれづれをも紛らはし、かかる住まひをも思ひ慰むるわざなめれ、さやうのことにも心おそくものしたまふ。
(...)古りにたる御厨子あけて、唐守、藐姑射の刀自、かぐや姫の物語の絵に描きたるをぞ時々のまさぐりものにしたまふ。 新編日本古典文学全集 源氏物語(2)p.330~331 蓬生