『新約聖書〈1〉マルコによる福音書・マタイによる福音書』
ISBN:4000039261
福音書中には一切著者についての言及はないが、それぞれの冒頭部分の献辞などから『使徒言行録』と同じ著者によって執筆されたことは古代から認められており、現代の学者たちのほとんどが本福音書と使徒言行録は著者による二巻の作品が新約聖書の成立過程でイエスの生涯を記す福音書と、イエス後の教会の発展史という観点から分離して配列されることになった可能性が高いと考えている。(このため、『ルカ福音書』と『使徒言行録』をあわせて「ルカ文書」と称することもある。)伝承では『ルカ福音書』の著者はパウロの弟子の医師であるルカとされてきた。その名は『フィレモンへの手紙』等に見られる。 193.5
初出は「毎日新聞」1995年8月7日。1964年に発表した評論「未来の日本語のために」で『マタイによる福音書』の文語訳(大正6年)と口語訳(昭和29年)を引用し、後者を「イエスの口から断じて出るはずがない、平板で力点がなくて、たるみにたるんでいる駄文」と評した丸谷は、佐藤研の新しい翻訳を絶賛する。「戦後五十年の記念として絶好のものだらうと、わたしは感慨にふけることになつた」と述べている。いろんな色のインクで - Wikipedia 21-08-24 23:01