『下剋上の文学』
(著)
佐竹昭広
怠惰と抵抗
『物くさ太郎』
を題材とする
信濃の国の物くさ太郎の凄まじい「
ものくさ
」さと、都に出てからの「
まめ
」さ。両者に通底する本質を探っている
わたくしはわたくしなりの実践方法で、すなわち、物くさ太郎の「ものくさ」を、「ものくさ」ということば自体の用法に即して掘りさげ、その本質をさぐりあてることによって、逆に「ものくさ」から「まめ」へという正反対の転換がもたらされた必然性の解明をはかるという方法で、アプローチをこころみようとするのだ。(p.18)
成りあがり
『小男の草紙』
一寸法師と五条天神
文学的才能の発露
2022-08-14
19:06