結婚とわたし
https://gyazo.com/fedc1f07704199b07a87c0403138b767
table:
装丁
装画
発行年月 2024.2.8
anan連載の山内マリ子さんの同棲と結婚生活にまつわるエッセイがまとめられていた単行本の改訂文庫版みたいな本で、大雑把にまとめてしまうと、無条件で女が負わされがちな家事の負担っておかしくないですかというフェミニズム的な主張がわかりやすく軽いノリで記されている。かといってパートナーの男性との殺伐としたバトルが(ないわけではないけど)刻まれているという感じでもなく、基本的にはのろけ話じゃないかというトーンになっていたり、男性側からの反論にスペースが割かれていることや、あるいは文庫になるにあたって今の視点から振り返っての反省なども加筆されているのもあって、極力フェアであろうとする姿勢のようなものが感じられる。そのため男性の自分が読んで一方的に刃物でざくざく刺され続けるというよりは、ヘラヘラ笑いながら頬を引っぱたかれるくらいの感じ。ただ、交際相手の行動を常にジャッジするような視線というものをずっと見せられるので、それをひたすら浴びるのはちょっときつかったかも。