朝日新聞政治部
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発行 2022/5/27
政治部の内部にいた人による芯食った政治部批判を期待して読んだのだけど、政治部内ないしは新聞社内の権力闘争だったり、その中で配置を色々回されながらもそれぞれで頑張ってきた筆者の武勇伝とか立ち回りについての話が多く、退社を決意するまでの終盤に至っては、吉田調書絡みで干されるまで触れてこなかったネットの言論空間のスピード感とかに無邪気に感動してしまっていてなんだかなという印象。
政治部の記者が政治家に食い込むことで得られる、情報以上の何かみたいな話はわからんでもないけど、それでダメになってる部分についてもっとページ数を割いて批判して欲しかった。
筆者の事自体はTwitterとかで目に触れる機会があるにはあったのだけど、信頼できないという言葉で切って捨てるのは大げさであはあるものの、都度それに近い感覚があって、この本を読んでみてなんとなくその理由が分かった気がする。今回の参院選にあたってはだいぶれいわ新選組にべったりな様子にも見え、なるほど感がさらに強まった。