ベネデッタ
https://www.youtube.com/watch?v=DW5wOtLSfPs
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公開 2023/2/17(日本公開)
バーホーベンの新作。ヒューマントラストシネマ渋谷にて。初日で6~7割くらいの入り。
〇〇〇像を加工したディルドでふき出しそうになった。というとナンセンスなえろいコメディ的なものに捉えられかねないが、全くそういうものではなく、中世のフランスに実在しレズビアンに関する裁判で裁かれた修道女の話。
キリスト教の欺瞞への挑発的な描写だったり、中世なんて極めて男尊女卑的な価値観の世界の中でイニシアチブ取って男性と対等に渡り歩く女性という点で、今年の初めに観たばっかりなこともあって、同じバーホーベンの『グレート・ウォーリアー』を思い出した。この辺りが作家性というか、通底する問題意識とか描きたいことなんだろうなっていうのがとてもよくわかる。
最後にすっぽんぽんで「じゃあ行くわ」って感じで去っていく、からっとした感じもバーホーベン作品っぽい爽やかさでいい。
原作の『ルネサンス修道女物語』は絶版らしいけど近所の図書館の書庫にはあるようなので、いずれ読みたい。