ブックスマート
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公開年 : 2019年(国内公開2020年)
監督 : オリヴィア・ワイルド
製作会社 : Annapurna Pictures, Gloria Sanchez Productions, ShadowMachine
超最高。劇場内に5人しかいなかったとは言えマスクの下で声出してずっと笑ってしまい、その度冷静になりつつニヤニヤした。
学園映画の新しい金字塔と言われるのもうなずける。
"booksmart" は頭でっかちの意味らしい。
従来の青春映画のお決まり的なキャラクターの配置の属性が、今っぽく入れ替わりまくってるけどそれ自体にドヤみが無いスマートさ。
またダサ坊がジョックスに復讐みたいなテンプレもガッツリ上書きされ、早々に復讐でもなんでもなくなるのがよかった。
ていうのも違うか。馬鹿だと思って見下して卒業後に見返すつもりでいた連中がみんな勉強もちゃんとやってていきなり目論見が覆されるんだけど、そしたら自分も残り1日しか無い卒業までの時間、パーティー行って思いっきりかましてやるぜっていうポジティブさ。
自分も10代のころ高校や予備校の時、文化祭の打ち上げとかそれこそ最後のパーティーみたいな飲み会でやっとクラスの他の人たちと打ち解けて話しまくっちゃうみたいな事あったよな。
最後の卒業式の代表でスピーチを、到着するまでジャレドに代読させてた内容が「女性として云々」ていう社会的に正しいけど、もはや紋切り型で退屈な話だったのが、最終的に自分の言葉で話す場面で「昨日まで何も見えてなくかったけどみんな素晴らしかったし、みんな大学でダサくならないでよね。」みたいな人間らしくなによりも本質的で簡単な言葉で、他の卒業生と語るように終わるのも良かった。
You know, I was so...scared of you guys, I felt like I had to prove I was better than you. But really, I don’t know any more than you. All I know is that we all have a lot more to learn.
Because this part’s over. And that’s so sad.
But it was great, wasn’t it? Things are never going to be the same, but it was perfect.
And I may not have before, but I see you. And you’re great. Don’t let college fuck it up.
音楽の選曲が丁度いい古さ(世代的に)のものと、最近の Leikeli47 とか Perfume Genius とかのバランス感。
ファイン先生が Jurrasic 5 の "What's Golden?" と共に登場するとことか最高。
エイミーがライアンに連れられてプールの中で泳ぐ場面にかかる Perfume Genius の "Slip Away" の鳴りの美しさ。
冒頭いきなり映るモリーの部屋の中に、ギンズバーグの写真。
パーティーへ繰り出すにあたって着替えたエイミーのベレー帽姿の完璧さ。
ホープのかっこよさ。ホープやライアンみたいなひとを見てると性別とかどうでもよくない?って気にさせられる。
エイミーのパンダのぬいぐるみの件も下品で最高。
カーディ・Bの件もめちゃ笑えた。
衣装デザインがレディ・バードと同じ人だった。 エイプリル・ネイピア (April Napier)。 ていうか今年初めて映画館行った。