テレビの中に入りたい
https://www.youtube.com/watch?v=2PEKyl4O6OA
table:
公開 2025年9月26日(日本)
上映時間 100分
なんとなく観に行った方がよさそうだと思って、小雨の中自転車に乗って木場に向かう途中で綺麗にタイヤが滑って頭を強打して、伸びた首筋の痛みを我慢しながらの鑑賞になってしまった。 というコンディションの問題もあったのかなかったのか、映画自体については、わかるけどわかりきってはいない、ぶっ刺さったって言いたいけどそこまで到達できない、少し掴み損ねたまま観終えてしまったような体験でちょっと悔しい。
わかりきってはいないというのは、明確にトランスジェンダーの人が自分の抱える性別違和と向き合い、それまでの社会的なつながりを失うリスクをとってでも、自分のアイデンティティを獲得する道を選ぶことが出来なかった人の話、というような事は予めなんとなく知ってはいたので、同じ悩みの当事者ではないながらも大筋のテーマを理解は出来たのだけど、感覚としては自分事として受け止めきれなかったな、というのが正直な感想だなというか。
ジェンダーやセクシュアリティについての観点以外にも、思春期独特の鬱屈とした世界の見え方だったり、その頃に観たものへのノスタルジーが安全なものだと思って閉じこもってしまう事の危うさも描いているのはわかったし、それについては自分の経験とも接続することは出来るのだけど、あくまでもそれはいち側面であると思うし、もっとクリティカルにこの映画のことをわかりたかった。わかったらわかったでめちゃくちゃつらい話だとは思うのだけど。
劇中に出てきた" there is still time" ってメッセージに無理矢理紐づければ、完全にではなくても理解を進める時間はまだあると思うから、折を見て観直そうと思う。デザインまわりがかっちょいいのでBDは欲しいし。