クイーンズ・ギャンビット
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原題 : The Queen's Gambit
監督 : スコット・フランク
配信開始 : 2020年10月
放送局 : Netflix
エピソード数 : 全7話
アニャ・テイラージョイ演じるチェスの天才エリザベス・ハーモンが、孤児院の用務員に教わったチェスの才能一つで成りあがってく話。
アニャ・テイラージョイがとにかくずっと美しい上に、垢ぬけていろんなファッションを纏うようになっていく様が楽しい。
最終的に倒すべき最強のプレイヤー、ソ連のボルゴフがかっこいい。
何かの才能を持ってる主人公がストーリー上出会う他のプレイヤーを倒してトップまで昇りつめてくっていう大筋の少年漫画みたいな単純さと、60年代チェスの競技シーンという男性中心の社会の中に挑んでいく女性像だったり、孤児院で仲良くなった黒人の少女とのシスターフッドみたいな要素も織り交ぜられてはいるけど、大筋の単純さを崩さない無理のなさで、あんまり構えずに気楽に観る事が出来る。
逆に言えば展開の複雑さや、社会性のあるテーマのようなものが前に出ていない分、物足りないような気もするといえばするけど、こういうのはこういうのでいい。
序盤初めて出たチェスの公式大会の決勝で初めて生理が来て、大事な局面にこういう事でピンチを迎えるのは、つい最近観た『17.3 about a sex』でもあって、男性にはないハンディである事を割と大きめに見せていたのだけど、こっちでもそういうメッセージがあるにはあるのだけど適当にトイレットペーパーを突っ込んで「やれやれ…」とやり過ごすタフさ?に笑ってしまった。女の人からするとどう映るのか少し気になる。 単純さという話で言えば、日本のこういう何かの競技を題材にした漫画原作の映画化作品の場合、サブキャラが試合の細かなテクとか展開を解説してくれたりするような演出が入りそうだなと思ったけど、このドラマにおいてはチェスのプレイシーンの中で技術的な解説する仕組みはあまりなく、チェスをよく知らない身からすればなんかよくわかんない内に、とにかく主人公が試合に勝っていくって感じだったのもうるさくなくて自分としては好き。
またそういう漫画作品の場合、試合の中でいくらでも葛藤等を繰り返し見せて、物語を引き伸ばせるだけ引き伸ばしがちな気がするのだが、こうして全7話できれいにまとまっているのを見ると、このくらいで良いんじゃないかという気もしてしまう。週刊連載がベースの文化に対してそういうことを思うのは野暮かもしれないが。
IGN Japanの今井さんらがYouTubeの番組で言っていた事だけど、「チェスが読み合いのスポーツだから、人間関係がにおわせと早合点などで収束していくので、ドロドロしない見せ方になっているのでは」っていう見方が面白かった。
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