82年生まれ、キム•ジヨン
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発行年月 : 2018年12月(翻訳)
出版社 : 筑摩書房
韓国のフェミニズム小説。純粋なフィクションというよりは告発文に近いと思う。
インパクト的に順番は逆の方が良かった気がしなくもない。
ただこちらの方が主人公の生い立ちから成人に至るまで、どんな環境で、身近にいる人間からどういう扱いを受けてきたのかが時系列で描かれていて、時代と共に前進している部分もあれば根深く変わらない部分もある途方も無さをより感じてしまう。
進歩的な制度があっても人々の間に根付いた習慣や意識を変える難しさというか、最近の人種に関する話題についても言えることだけど、なんでこんな事を何年も訴え続けねばいけないのかという憤りについて、そりゃ当然だよなと思わざるを得ないし、自分や自分の身に回りで行われてる事について変化を促す努力はしないといけない、と自分の父の母に対するふるまいなどを見ながら思った。