ミシェル・フーコー
1960 年代の仕事
科学・技術の進展を追跡し,そこに含まれる「断絶・飛躍」を考察する
ニュートン力学 → 相対論
技術の発明
~18C 未満:古典主義時代 (絶対王政)
< 断絶
19C:近代
20C 前半~:現代
各時代固有の <知の構造> がある
<知の構造一般> の変遷
→ 権力の問題へ
古典主義時代では絶対王政
「権力」というものがどう変わったか?
18C の絶対王政では王への反逆者に対して過剰な刑罰が下された
身体刑は「変則的でも野蛮でもない」(規則に則っている)
→ こうした過剰さの「非能率性」が浮き上がってきた
19C に入ると「規律」や「訓練」を用いた権力の行使に変わる
学校・病院・軍隊・監獄
ギリシャ語「pan (全)」,「optikos (視覚の)」
いつ看守が自分を見ているか分からない
→ 自分で自分を律するようになる (規律)
空間や時間の適切な配分を通して
1. 各個人に規律を内面化させることで
2. その個人を従順にし
3. 高い生産性を身につけさせて社会や国に送り出す権力
個人が高い能力を身につけることが規律の「目的」ではない
規律は社会の力を増大させるための「前提」である
この権力を「専制的に持っている者」はいるか? → いない