Tod氏のアマゾン・レビュー
入不二基義『現実性の問題』(筑摩書房)へのTod氏のAmazonレビューが更新されて更に長くなっていた。第8章と第9章が特にお好みだったようだ。以下、その増補部分の引用。 どの章も読みごたえがあるが、個人的には第8章と第9章が特に興味深かった。前者では相対主義と絶対主義のせめぎ合いが、後者では存在と無のせめぎ合いが、入不二哲学によって別次元へと飛翔し、対立が解消する光景を目撃する体験はもはや快感と言っていい。
第8章と第9章はそれぞれ独立したものとして読める度合いが大きい章ですが、第8章では「力の中立的一元論」が、第9章では「無が時間に巻き込まれる」点が、本書全体を貫くテーマに深く関与しています。
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