自分の欲望を舐めない
自分の欲望を甘く見ていませんか?ジェーン・スーさんによる「健やかなる野望のススメ」 | Precious.jp(プレシャス)
それこそが、「私たちは“綺麗ごと”を全うするため、“野良ごと”を引き受ける必要がある」ということです。たとえば、「頑張ればだれかが見ていてくれる」「一生懸命やれば結果がついてくる」「ズルをする人は結果的に損をする」――。これらはいわゆる“綺麗ごと”として揶揄されがちです。
もう私たちも大人ですから、「そうは言っても…」「人によるよ」などの注意書きを入れたくなりますよね。それは当然だと思います。でも、その注意書きばかりに気を取られるとどうなるか。自分の可能性が信じられなくなってしまうと思うんです。
「場合によってはうまくいかない人もいる」という話が、いつの間にか「どうせ頑張っても私はダメ」にすり替わるのはおかしい話。ただ、努力や頑張りを報われるものにするかどうかは、もちろん自分次第。そのために必要なのが“野良ごと”であり、それこそが理想と現実を埋めるための知恵だと伝えたいんです。
考えてみれば、女性の欲望は性欲と同じぐらい禁忌にされてきたのかもしれません。欲望に対する無意識の抑圧が相当強いのが、私たちの世代。まずはそれを自覚したほうがいいと思うんです。
では、抑圧に気づかないまま、欲望を甘く見ていると、さてどうなるか。自分の人生を楽しく生きている人に対して、恨めしい気持ちを抱くようになります。
たとえばこんな感じ。「同僚のAさんは、やりたいことだけ口にして、どんどんそのポジションを獲得していきます。私のほうがやるべき業務を真面目にこなしているのに納得がいきません。彼女みたいな人に振り回されないためにはどうしたらいいですか?」
これはAさんに問題があるのではなくて、この女性が自分の欲望を認めてこなかったからイライラしているだけ。輝いている人を見て嫉妬するのみならず、難癖をつけるなんて、すごく恐ろしい状態だと思いませんか? だからこそ、自分の欲望をなめちゃいけない。甘く見ちゃいけない。
今からでも「歌手になりたい!」と思ったら、TikTokを始めてシェアしてみればいいんですよ。やりたいことがあれば、やればいい。欲望を把握することは健やかなことなのですから。
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あなたはあなたが思うよりずっと大きい【ジェーン・スー コラム】|NEWSポストセブン - Part 2
自分の欲望をなめるな。普段はひた隠しにしても、その炎が消えることはありません。隠せば隠すほど胸の奥でくすぶり、自由闊達に生きる人を恨めしく思い続ける燃料になってしまう。それはあまりにも悲しい。
まったくもって無責任なことを言いますが、欲望を口に出してみてはいかがでしょう。紙に書き出してみるのもいいかもしれません。すべてから自由になれたら、何がしたい? 来年から二年間だけ違う場所で生活するとしたら、どこに住みたい? 年齢や容姿に囚われなければ、どんな服が着てみたい?
そんなことをしたって虚しくなるだけ? 本当にそうでしょうか。小さな箱に自分を押し込めているのは、自分自身だってこともある。もっとふてぶてしくなってください。欲望を口にして、いつも尽くしている相手を困らせてみてください。一蹴されてもめげずに、だからどうしたと開き直ってみてください。大事なことなのでもう一度言いますが、誰かに「私にふさわしい相手」として選ばれなくてもいいんです。
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【ジェーン・スー】悩みは欲望と背中合わせ。あきらめ上手になりすぎないで | インタビュー 人生、おしゃれ、そしてこれから | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!
年齢を重ねれば、自分でテンションをテクニカルに調整して、波風のない状態を作れるようにはなります。そうなるとちょっと人生に締まりがないというか、欲望もぼんやりしてきて、これはこれでよくないと思いました。悩みは常に欲望と背中合わせ。あきらめ上手になると執着する力が衰え、それはそれで生きやすいし、幸せなことなのだけど、欲や希望を把握することで、もっと自分を健やかに、幸せにしてくれることもあると思うんです
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「地獄だった30代を越えて、40代はどうですか?」ジェーン・スーさんに聞きました | CLASSY.クラッシィ 「私なんかが…」って言ってよかったことなんてマジで一個もなかったってこと。まわりを見ていても、たのしそうに仕事している人は言ってない。この言葉を思ったり言い出したりした途端、チャンスが来なくなるよ。これは未来から来たおばさんからのアドバイス。みんな応援してます!
2023/7/7