釈徹宗『天才富永仲基』
釈 徹宗『天才富永仲基 : 独創の町人学者』(新潮社・2020年)
教えというものは素晴らしい歌唱に託されて解かれるものであるとしています。それは人の心に合ったものだというのです。p.71
「インドの俗は幻を好む(神秘主義的傾向が強い)」「中国は文を好む(レトリックを重視する傾向が強い)」「日本は秘を好む(隠蔽する傾向が強い)」 p.81
世俗化された社会で善をなす
2022/5/4
「誠の道以外に、何か新しく別の道を創造することは困難であって、その証拠に仏教では五戒・十善・三毒・三福・七仏通戒偈、儒教では孝弟忠恕・忠信篤敬・知仁勇の三徳、神道では清浄・質素・正直を解いており、いずれも道理にかなった教えだから共通する内容となっている」p.175
神道では、清浄が教義なのか。
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ジョーゼフ・フレッチャー『状況倫理』 ※山本七平は、情況倫理と記載。
山本七平『日本人とは何か』
西欧キリスト教社会はすぐれて固定倫理の国で、常に「原理原則」を口にし、それを人類普遍の原理としてきた。富永仲基にいわせればそれは欧米キリスト教社会のくせであろう。p241 ※山本七平『日本人とは何か』の孫引き
p.241
2022/5/16